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    若きH氏の反省(1/2)

    [Part.1]
    1.
    ここはH氏邸。午前8時。
    とある物置部屋の前に、一人のメイドさんがお掃除道具を抱えてやってきました。
    彼女は今年お勤めを始めたばかりの新人さんでした。歳はまだ15才。
    栗色の髪をショートボブにまとめ、大きな瞳も栗色。
    身長は少し低めですが、街ですれ違えば誰もが振り返って見てしまうような美少女でした。
    もっともH氏邸のメイドさんは誰もが美女・美少女なんですけどね。

    今日のお仕事はこの物置部屋のお掃除でした。
    この時期、まだお客様の接待をしない新人メイドのお仕事はもっぱらお掃除やお洗濯なのです。

    メイドさんは、ミニスカートとフリルのエプロンの可愛い制服のポケットから鍵束を出しました。
    それで扉を開け、そっと中を覗き込みます。
    この物置に入るのは初めてでした。
    お屋敷全体で何百あるか分からない物置を順にお掃除するのですから、同じ場所に二度来る方が珍しいのです。
    入口から見渡すと、中には大きな箱や包みがところ狭しと置かれていて、奥まで見通すこともできませんでした。

    ・・夕方までに終われるかしら。
    少し心配になります。
    彼女が命じられたお掃除の刻限は午後6時でした。
    少しでもぞんざいにすると先輩のメイドさんによる点検で必ず見抜かれて、厳しい罰を受けなければなりません。
    どれほど大変でも手を抜かずに頑張るしかないのです。

    ・・よーしっ。
    心を奮い立たせました。
    シューズとニーソックスを脱いで裸足になります。
    メイド服の上から割烹着(かっぽうぎ)を着ました。
    ヘッドドレスを外して掃除頭巾をかぶり、大きなマスクもつけました。
    誰もいない物置の中に向かってぺこりと頭を下げます。

    「失礼します。お掃除させていただきます!」
    柄の長いハタキと小箒(こぼうき)を持ってお部屋に入りました。
    フローリングの床にうっすら積もった埃が足の裏につくのが分かります。
    このお部屋、もう何年もお掃除されていないみたい。

    小柄な身体を精一杯伸ばし、爪先で立って天井にハタキを当てました。
    お掃除は高所から行うのが基本です。
    頭から埃まみれになりながら、天井・棚と荷物についた埃を落としました。
    床に落ちた塵埃を塵取りで集めます。
    掃除機などは使いません。
    すべて人の手だけで綺麗にするのがお屋敷のルールでした。

    汚れた手足を冷水で綺麗に洗い、割烹着と頭巾マスクも新しいものに交換します。
    それからあらゆる箇所を雑巾で拭いてまわるのです。

    床に膝をつき、顔面をこすりつけるようにして、丁寧に拭きました。
    どんな汚れも見落としてはなりません。
    ときどき自分の膝や足の裏を見て少しでも黒ずんでいれば、洗ってまた拭きます。
    こうしてある程度の範囲を拭き上げたら、袖をまくり上げて、腕の内側で床を撫でてチェックします。
    少しでもちくちくしたり、汚れがついたりしたら、その箇所はやり直しです。
    これがもし客間の床のお掃除でしたら、さらに気持ちを込めるために、頬で床を撫でてチェックしなさいと言われています。
    H氏邸の床はメイドの肌で磨かれるなんて言われますが、あながち間違いではありません。

    メイドさんは丹念に心を込めてお掃除をしました。
    地味なお仕事ですが、お掃除は大切なご奉仕です。
    お掃除をすることで肉体と精神が鍛えられます。
    一人前のメイドに近づくのです。
    先輩のメイドさんたちのように、何でもできる素敵なメイドさんに近づくのです。

    お屋敷に入って4ヶ月。新人メイドさんにその日が近づいていました。
    それは、初めてお客様の接待をする日です。
    彼女はバージンでした。
    その日、彼女はお客様に使われて、15年間守ってきたバージンを失くすのです。
    メイドになったときから覚悟していることでした。

    でも、やはり不安でした。
    お客様にお喜びになってもらえるだろうか。ご満足いただけるだろうか。
    そのときのことを考えると、夜も眠れなくなるほどでした。
    ドキ、ドキ。
    胸が高鳴って、不思議な気持ちになります。

    不安はそれだけではありませんでした。
    この新人メイドさんの手足の肌には縄目がついていました。
    昨夜の訓練の痕跡でした。
    H氏邸のメイドとして、緊縛はとても大切なおもてなしです。
    ただし、縄で縛られるだけで終わってはいけないのです。
    緊縛された上で、さらにお喜びいただくことが必要なのです。

    昨夜の訓練を思い浮かべました。

    2.
    メイドさんの訓練室。
    新人メイドさんたちが輪になって座り、その真ん中に指導役の先輩メイドさんが二人立っていました。

    二人のうちの一人が縄束を手に持つと、もう一人が腕を背中に回しました。
    緊縛の実演でした。
    縛られ役のメイドさんは、メイド服の上から縄でぎちぎちに縛られてゆきます。
    手のひらを背中で合わせて拝むようなポーズで縛られ、さらに豊かな胸が縄で絞られていっそう盛り上がりました。
    そのまま後ろから胸を揉んでいただくのにはぴったりの緊縛です。

    メイドさん同士の緊縛はお客様がお喜びになるアトラクションでした。
    H氏邸のメイドさんは、縛られる方はもちろん、縛る方も一流であることが必要なのです。
    大抵の場合、縛った方のメイドさんもすぐにお客様から縛られることになるのですけどね。

    「では始めます」
    縛り終えたメイドさんが新人メイドさんたちに向って言いました。
    縛られたメイドさんは小さく頷くと、縄の状態を確かめるように身を捩りました。
    肌に縄が食い込んで痛々しく見えます。
    と、その肌がうっすらピンクに染まりました。

    メイドさんは両目をぎゅっと閉じて、何かを我慢するような表情になりました。
    よろめくように何歩か歩いて、その場に崩れ落ちました。
    ゆっくり天井を見上げます。いつの間にかその目が涙でいっぱいになっていました。
    「あ、・・ふぅ」
    息に小さな声が混ざります。とても苦しげで、切なそうな声でした。

    床に転がって、もがきました。
    最初はゆっくり、やがて激しく。
    もちろん、その程度で縄は緩みません。
    ぎちぎちに縛られた腕は決して自由にならないのです。
    何度も、何度も、もがきました。
    髪は乱れ、可愛いメイド服がよれよれになってゆきます。
    絶対に逃れられないと分かっているのに、それでも諦めきれずにもがきます。

    仰向けに転がり、両足をまっすぐ伸ばして閉じました。
    「んっ!」
    筋肉に力が入って爪先までぴんと伸びました。
    「ん~~~っ!!」
    歯を食いしばり、身体を弓なりに反らしてふるふると震え、やがてぐったりと動かなくなりました。

    無力感と絶望感が伝わります。
    見守る新人メイドさんたちも同じ気持ちになっていました。
    ほとんどの者が顔を赤くして、何人かは自分の胸を押さえ、はあはあと息をしておりました。

    やがて縛り手のメイドさんは縛られて転がったメイドさんの膝を割って立たせました。
    ちょうどアルファベットのMの字の形です。
    「こちら側からご覧なさい」
    そう言われて新人メイドさんたちは縛られたメイドさんの下半身の側に集まりました。

    !!
    皆が息をのみました。
    開脚させられた股間はしとどに濡れていたのです。
    薄いショーツはまるで匂いまで感じられそうにぐしょぐしょになっていて、その下のアンダーヘアや女性器まで透けていました。
    縛られてからまだ10分と過ぎていないのに、これほど濡れることができるものでしょうか?

    「自分がどのように見えているか常に意識することが必要です」
    先輩メイドさんが言いました。
    「お客様がお喜びになる姿を心がけなさい。多くのお客様は、メイドが苦しむ姿、そして悦ぶ姿を望まれます」
    言いながら濡れたショーツの上に指を置きました。
    「時と場合によっては、このように下着を濡らしてさしあげることも重要です」
    そしてその指を強く押しこみました。
    「ひあっ!」
    緊縛されたメイドさんは小さく叫んで跳ねました。
    「あぁ、んんっ・・。はぁ、はぁ、」
    乱れた息をしながら、それでもとても色っぽい表情で悶えています。
    「念のために言っておきますが、これは見せかけではありません。本当の姿をお見せすること。浮ついた演技はすぐにばれると思いなさい」

    ああ、すごいっ。
    新人メイドさんたちは感動して見ていました。
    この先輩はお屋敷に入って2年目だといいます。
    ほんの1年先輩なだけなのに、こんなに綺麗でセクシーになれるなんて。
    自分たちもあと1年経ったら、こんな風になれるのだろうか?

    「質問があればどうぞ」
    「あの、」一人が手を上げました。
    「メイドが苦しむ姿、悦ぶ姿。お客様はどちらを強く望まれますか?」
    「あなたはどちらがいいと思いますか?」指導役のメイドさんが逆に聞きました。
    「わたしは・・、その、」
    「あなたが感じたことを素直に答えて」
    「わたしは、苦しむ姿がよいと思いました」
    「では、あなたは苦しんで差し上げなさい。歓喜がよいと思った人は、悦びの姿をお見せしなさい。どんなお客様もメイドの素直な反応をお喜びになるのですよ」
    「はい」
    「優れたメイドは、お客様の嗜好に合わせた感情が自然にほとばしるといいます。淑女、淫女、そして奴隷。お客様が女性の場合はときに支配者。・・最後の感情は、わたしもまだ苦手」
    そう言って笑いました。
    新人メイドさんたちも笑い、雰囲気が柔らかくなりました。

    「では、皆さんも縛ってあげましょう。あなたたちには全員適性がありますよ。自信を持って感情を表現するように心がけなさい」
    「はい!」

    3.
    広い物置部屋のお掃除がようやく済みました。
    あたりは薄暗くなっていました。
    命じられた時刻には間にあいそうです。

    栗色の髪の新人メイドさんは、お部屋の一番奥の古い荷物に囲まれた場所でほっと一息つきました。
    手首に刻まれた縄目を無意識に撫でます。
    ・・これがわたしの進むお仕事。わたしの選んだ身分。
    ドキ、ドキ。
    再び胸の鼓動が高まり、あの気持ちがよみがえります。

    実のところ、H氏邸のメイドは被虐の身分なのです。
    お屋敷にお越しになるお客様の多くは男性で、女性に対して嗜虐の趣味をお持ちです。
    メイドさんたちは、陵辱され、あらゆる責めを受け、ときには命すら弄ばれます。
    メイドになる前、彼女は礼儀見習いとしてお屋敷に来て、それを知りました。
    とても驚き、女の身として怒りすら覚えました。

    でも今は違います。
    メイドはすべてを捧げてお尽くしする崇高なお仕事と理解していました。
    メイドに選ばれたことに感謝していました。

    わたしはすべてを捧げる。女として、被虐メイドとして。
    弄ばれる。責められる。
    わたしはそれを受け入れている。望んでいる。
    ドキ、ドキ、ドキ。

    H氏邸に入った新人メイドさんたちは、同世代の女の子たちと比べるととても聡明です。
    たくさん本を読んでいて、人間同士や男女間の感情に感心があります。
    多くは自分の中にある被虐の適性をも理解しています。
    とても大人びた少女たちです。
    わずか15才ですがら経験は不十分ですが、H氏邸という特殊な環境では、普通の女性が一生かけても経験しないことをわずか数年で知ることになります。
    その重さに耐えかねて、心身に異常をきたす者もいると聞いています。

    ドキ、ドキ、ドキ。
    わたしはどうなるんだろう?
    被虐を受け入れた果てに何が待っているのだろう?

    落ち着かない気持ちを払いのけるように両手を思い切り広げました。
    その手を上にぶんと振り上げました。
    がたん。
    手が何かに当たる音がして、大きな箱が倒れ掛かってきました。
    !!
    身をのけ反らせながらも、どうにか身体で受け止めることができました。

    やっちゃったっ!!
    新人メイドさんはその箱を床に寝かせて置きました。
    大事な品物を壊しでもしたら、生半可なお仕置きではすみません。

    箱の蓋を開けました。
    透明な彫刻らしいものが入っていました。等身大の女性像のようです。
    像の中に黒い影が見えました。
    暗くてはっきり見えません。
    メイド服のポケットからいつも持っているペンライトを出して照らしました。

    骨格標本-1

    「きゃ」
    小さく叫びました。
    女性像の中には骸骨が入っていました。
    とてもリアルで、人間の骨にそっくりな、もしかしたら人間の骨そのものが入っていたのです。

    薄気味悪い気持ちを抑えて、両手で女性像を抱えて起こしました。
    意外と軽く感じました。
    ペンライトで隅々まで調べました。どうやらどこも破損していないようでした。
    ・・よかった!
    胸をなでおろしました。

    像を箱に戻そうとして、頭部に白いものがあるのに気付きました。
    ペンライトで照らすと、ぽっかり空いた眼窩を通して頭蓋骨の内側に貼られたラベルが見えました。
    そこには次のように書かれていました。

    『 ヒト 全身骨格標本 (15才 日本人♀)
     謝辞  貴重なヒト素材を提供して下さったH氏、そして
     自らを捧げてくれた美しいメイドの少女に深く感謝します 』

    ああ、やっぱりこれは本物の人骨。
    お屋敷のメイドで15才だなんて、自分と同じだ。

    恐る恐る声をかけました。
    「あ、あなた。旦那様に命じられてこうなったの?」
    もちろん返事はありません。
    新人メイドさんは、じっと透明像の頭蓋骨を見つめました。

    突然、その骸骨が本物の人間に変化しました。
    目の前に、栗色の髪をした自分そっくりなメイドが微笑んでいました。

    「きゃああああ!!!」
    大きな悲鳴が部屋の外まで響き渡り、人々が集まってきました。

    4.
    物置部屋にひっそり置かれていた人体骨格標本。
    骨盤の形状や恥骨・頭蓋骨の状態などから、ラベルに書かれていた通り15才前後の女性の骨格と推定されきました。
    透明像の素材はガラスではなくアクリル樹脂で、右手に何かを持っているような造形でした。
    骨格標本が収められていた箱の中には、本物のモップが入っていました。
    それを持たせると、まさにモップを手に持つメイドさんの形になりました。

    骨格標本-2

    問題は、お屋敷の所蔵品簿にこの骨格標本が記録されていないことでした。
    いったい、いつ、どのようにして製作されたものでしょうか?
    本当にお屋敷のメイドの骨なのでしょうか?

    事情を知っている者はいませんでした。
    ラベルにH氏の名前が書かれていることから主人のH氏はご存知のはずですが、安易にお伺いする訳にはいきません。
    由来の分からない品物があったと報告したら、逆に叱責されることになるでしょう。

    かつてお屋敷に関わった使用人や業者・職人に内密でヒアリングが行われました。
    その結果、20年以上も昔にメイド長を引退し、今は修道院にいる女性が覚えていました。

    謎の人体骨格標本。
    それが作られたのは、先代の主人がお亡くなりになり、H氏が当主となって間もない頃のことでした。

    続き




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