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    Bondage Model その1(1/2)・緊縛デッサン会

    1.
    「お待たせしました。ジャイ・アイ・ケー主催、緊縛デッサン会の第一部を開催します」
    事務所の布施くんが挨拶した。
    「緊縛は鮫島照男、モデルは雨宮佐和(さわ)が務めます。・・写真撮影は禁止です。それから縄師の作業中は離れてご覧になって下さい」

    ここは、古びた和風旅館の二階。16畳の大きな部屋。
    中央にテルさんとあたし。
    回りを囲むお客さんは9人。全員男性で、40~60才くらいの人がほとんどだった。
    この種のイベントには女性の方が多いのはもう常識になっているけれど、女ばかりだと集中できないという男性の不満を受けて、第一部は男性客限定で開催しているのだ。

    縄師のテルさんは50才を過ぎたおじさんで、緊縛30年の超ベテランだ、
    あたしは27才の緊縛モデルで、イベントモデルをするときはもっぱら男性向けで縛られている。
    今日の衣装は、薄桜色の長襦袢に真っ赤な腰紐。
    髪をきりりとアップに纏めてくれたのは、美容師の卵をしている展子ちゃん。
    襟首が綺麗でしょ?
    白いうなじはあたしの自慢なんだ。

    テルさんが立ち上がって、風呂敷包みから麻縄を取り出した。
    正座したあたしの両手を後ろで縛り始める。
    きゅっきゅっと縄の撓る音が聞こえた。
    背中で十字に交わる手首は高く吊り上げられ、胸の上下に巻きついた縄があたしを締め上げた。

    ・・ふぅ。気持ちいい。
    縄に身を預けるのは快感だ。
    縛られる程に、締め付けられる程に、あたしの中のオンナの部分は少しずつ感じて行く。

    「よっしゃ。ええやろ」
    テルさんはあたしを高手小手に縛ると、縛り目を何箇所か調整した。
    そうしてから、やおら長襦袢の右の襟元を掴んで引き下ろし、肩までむき出しにした。
    「ほぃっと」
    さらに胸縄の部分の襟も広げて、右の乳房を露出させられた。

    ぞくり。
    被虐感がぐっと増加した。
    でもあたしは何も反応しない。
    ただ静かに目を閉じて、縄師のすることに身を任せている。
    モデルが高ぶる様子、呼吸に混じる声や目ににじむ涙は、普通の撮影会なら素敵なサービスになるけれど、デッサン会では禁物だ。

    あたしは静物にならないといけない。
    何分でも何十分でも、動かずに変わらない姿でいなければならない。
    そうして、お客さんに描いてもらうのだ。
    静かに正座した姿を。絡みついた縄、捻り上げられた手首、そして呼吸に合わせてうゆっくり上下する肩と乳房を。

    「では、ただ今から15分間デッサン時間とします。5分ごとに場所を変わりますから、互いに譲り合ってお願いします」
    一斉にスケッチブックを開く音がした。

    2.
    紙に鉛筆を走らせる音がする。
    あたしはずっと目を閉じているけれど、お客さんの視線、特に乳房への視線は痛いほど感じた。

    「・・はい、場所を代わって下さい」
    途中で声が掛かる度にお客さんたちは行儀よく場所を移動している。
    音と振動、そして乳房とうなじを撫でる風でそれが分かった、
    このとき、女のお客さんならお喋りがあって明るい雰囲気になるんだけど、男はムッツリスケベだから黙ったままなんだ。

    「・・はい、もう一度場所を代わって下さい」
    あたしは動かない。
    子供のときから、お茶のお稽古と日本舞踊で鍛えてるから、正座は何時間だって耐えられる。

    「お疲れさまでした。5分間休憩します。モデルの緊縛はこのままにしますから、ご希望の方はデッサンを続けていただいて結構です」
    一瞬ざわついた空気がすぐに静まった。
    みんな、ぎりぎりまでデッサンを続ける気なんだろう。

    ・・1回目の休憩は緊縛継続。
    それは最初から取り決めしていたことで、文句を言う筋合いはない。
    あたしの仕事は緊縛されることなんだから。

    あたしは今までと変わらず、目を閉じて正座していた。
    テルさんが掛けた縄はどこも緩んだりせず、あたしを締め付けている。
    お客さんはデッサンを続け、やがて短い休憩時間が終わった。

    3.
    2ポーズ目の緊縛にかかった。
    高手小手の縄を解かれることなく、その場に立たされる。
    目は閉じたままでいた。
    腰のまわりと左の足首に縄が掛かった。
    長襦袢の裾を割られて、左足を高く吊り上げられた。
    短い時間、足首の縄だけに体重が掛かって痛みが増した。

    ぐらり。
    引力の方向が回転して、あたしはようやく目を開けた。
    景色が逆さまになって見えた。
    あたしは鴨居から斜め横吊りでぶら下げられていた。

    あたしを縛るテルさん。その後ろに座ってあたしを見ているお客さんたち。
    さらにその後ろに立つ、布施くん。
    そして展示ちゃんがメークしてくれるときに使ったお化粧台。衣装を入れてきたスーツケース。
    いろいろなモノが上下逆で揺れていた。

    むき出しの太ももに麻縄が巻きついていた。
    さらに膝と脛にも縄が追加されている。
    それらは自分でも驚くほどに締まって括(くび)れていた。
    あたしの足、ソーセージみたい。

    ぞく、ぞく。
    あたしは空中で震えた。
    「・・あぁ」
    呼吸に甘い声が混じりかける。

    あっ、いけないっ。
    あたしは慌てて気持ちを引き締めた。
    少しでも早く落ち着こうと、胸いっぱいに空気を吸い込む。
    その瞬間。

    ぴしり。
    むき出しの右の乳房に衝撃があった。
    いつの間にかテルさんが小さな一本鞭を手にしていた。

    ぴしり。
    ぴしり、ぴしり。
    太もも、脛、肩、乳房。
    素肌が露出した箇所ばかり狙って打たれた。
    大して痛くはなかった。でもそれは、落ち着こうとしていたあたしの心を乱した。
    ・・逃げられない。
    あたしは、もう好きなだけ鞭で打たれる。
    打たれて、そのたび惨めに震える姿をお客さんに見られる。
    どろりとした感情が込み上がった。

    あぁ、駄目っ。
    「は、はぁっっ。・・ああぁぁ~んっ」
    とうとう声を出してしまった。それも特大の声で。

    「よっしゃ。ええ鳴き声や」
    耳元でテルさんが囁いた。この意地悪オヤジめ。
    伊達にあたしのこと、3年も縛ってない。

    「そろそろ、あきらめて、あっちの子に移したらどうや?」
    「あ、・・はぁ、・・はぁ」
    悔しいなぁ。
    もう少し、あたし一人で頑張るつもりだったのに。
    でも、このままじゃとろけて流れてしまう、あたし。
    テルさんの方が一枚も二枚も上手だと痛感する。

    展子ちゃん、ごめんっ。
    あたしはカケガネを開放した。

    4.
    壁際に立てて置かれたスーツケース。
    それが突然ぱたりと倒れるのが見えた。
    布施くんが駆け寄って、元の通りに立てている。
    ずっと後ろの方のことだから、それに気付いたお客さんは誰もいないようだ。

    はぁ~っ。
    あたしは深呼吸をしなおした。
    元の無表情に戻って、テルさんとお客さんをゆっくり見やる。
    よし、もう大丈夫。

    テルさんがにやっと笑った。
    「よっしゃ。今度の縛りはこれでええわ」
    それを受けて布施くんが言った。
    「では、2ポーズ目のデッサンを開始します。時間はさっきと同じ、5分ずつ、3回」

    それから15分のデッサンタイムの間、あたしは静かに吊られていた。
    斜め下を向いた頭に血がゆっくり上って苦しいけれど、耐えられない程じゃない。

    「・・時間です。デッサンを終わって下さい。15分休憩します」
    布施くんが立ち上がって宣言しながら、テルさんの方を見た。
    テルさんはあたしをちらりと見て言った。
    「かまへん。放置」
    おい、せめてあたしの意見を聞けよ。

    「えー、引き続き休憩の間、モデルはこのまま飾りますから、ご自由にご覧下さい」
    お客さんたちが一斉に立ち上がって、近寄ってきた。

    5.
    「お姉さん、大丈夫?」お客さんの一人に聞かれた。
    「あ、はい。平気です」とりあえず明るく返事する。
    「このモデルは、本物のマゾですわ。これくらい何ともありません」テルさんが横から言った。
    ほお~。
    お客さんたちが感心したように頷いている。

    「そうですな。せっかくの機会やし、縄の締まり方とか、肌の具合とか、好きなだけ触って確かめて下さい」
    「いいんですか?」
    「弄ばれれば弄ばれるほど喜ぶ、そういう女ですよ」
    テルさんは、あたしの太ももをぴたぴた叩いて笑った。

    この人は、口は悪いし、すぐにあたしを苛めるけれど、本当はあたしのことを一番分かってくれている。
    だからあたしもテルさんを信じている。
    テルさんになら、何をされてもいい。
    どんなに苦しめられても、恥ずかしい思いをさせられても、エッチなキモチにさせられても。
    ・・あ、誤解しないで。何をされてもいいって、あくまでお仕事の上の話だからね!

    それからあたしは、あちこちお客さんに触られた。
    むき出しのおっぱいも、最初は控えめに、すぐに遠慮なく堂々と揉まれた。
    乳首がころころになっているのが自分で分かった。
    たまらない状態だった。普通なら大きな声を上げて乱れてしまうところだった。

    展子ちゃんは、どうなっているかしら。
    あたしは部屋の隅のスーツケースをちらりと見る。
    もちろんそれはそこに置かれたままで、何も変わりがないように思えた。

    そのとき、廊下に面した襖(ふすま)が開き、スーツ姿の女性が入ってきた。
    事務所の小木社長だ。
    社長は吊られっぱなしのあたしと客さんを見て笑いかけたけど、次の瞬間よろめいた。
    まるで何かの衝撃を受けたかのようだった。
    ・・ああ、社長もオンナですものね。
    今、あたしの近くに来るのは危険ですよ。

    休憩時間が終わった。
    お客さんが元の位置に戻って座った。
    あたしはようやく畳の上に降ろされて、全身の縄を解いてもらった。

    はぁ~。
    自由に動かせる手で胸を押さえて深呼吸する。
    全身が火照っている感じがした。
    大丈夫だ。うん、平気。
    あたしはまだまだ大丈夫。

    6.
    3ポーズ目の緊縛が始まった。
    括っていた髪が解かれた。
    畳にお尻をついてM字開脚のポーズで座り、右の手首を右の脛に、左の手首を左の脛に縛り付けられた。
    指の一本一本に縄が巻きついて固定され、こぶしを握ることもできなくなった。

    そのまま前に倒されて、左右の足首にそれぞれ縄を繋がれた。
    両側に立ったテルさんと布施くんがそれぞれの縄の端を持つ。
    「よっしゃ、引くで」
    テルさんの合図で縄が引かれ、まず足首、それから両足全体が伸びて左右に開いた。
    あたしは柔軟性にも自信がある。左右180度で全開した開脚だって平気だ。
    もっとも手首が脛に連結されているから完全に180度には開かず、あたしはまるで押しつぶされたカエルのような格好になった。

    テルさんは持っていた縄の端を窓の桟に縛り付けた。
    それから反対側に回って布施くんの持っていた縄を受け取り、畳に膝をついてもう一度強く引いた。
    脛と太ももの筋肉がぴんと伸びた。
    足首の縄が強く締まったけれど、それよりも手首の縄の方が痛かった。

    「平気か?」
    「あ、・・たぶん」
    真顔で聞かれ、そう返事した。
    あんまり平気でないかもしれない。

    「ふむ・・」
    テルさんは縄を強く引いたまま、布施くんに向かって言う。
    「おう、布施よ。そのケツの上に乗れ」
    「こう、ですか?」
    腰の上に足を乗せられた。さらに体重を掛けてぐりぐり踏まれた。
    「ぐぅっ!」
    つぶれたカエルがいっそうぺちゃんこになった。
    足首が左右にさらに数センチ広がった。
    テルさんは手にした縄を廊下に面した柱に縛り付けた。

    それから新しい縄を出して、あたしの腕と太ももを何箇所か連結して縛った。
    これであたしの手足はがっちりと固まり、手首の痛みは不思議とやわらいだ。

    緊縛デッサン会

    「よっしゃ、ええやろ・・」
    テルさんはつぶやきながら、後ろからあたしの長襦袢の裾をめくり上げた。
    あたしは普通の下着ではなく、股ぐりの浅い女性用の褌(ふんどし)を絞めていた。
    その褌の紐を解いて、脱がされた。
    お客さんの目の前にあたしの下半身がさらけ出された。
    おじさんたちが息を呑むのが分かった。
    こんな風に女の秘所を眺めるのは、きっと珍しいんだろうね。

    緊縛デッサン会

    「ほい。完成」
    あたしのお尻をぴしゃりと叩いて、テルさんは言った。
    「さあ皆さん。この子のマンマン、じっくり見ながら描いて下さいや」
    「では、デッサンを始めます。5分ずつ。・・あ、こっちばかり座らないで、順番に入れ替わって!」

    場が静かになって、お客さんがデッサンを始めた。
    あたしはつぶれたカエルの格好のままで転がされている。
    カエルというより、茹でられるのを待っているカニかもしれない。

    どちらにしても、もうあたしは無力だ。
    情けないポーズで平らに押しつぶされたまま、指一本動かすこともできず、男の人たちにむき出しの股間を見られ続ける。
    この惨めさ、恥ずかしさ。

    ぞく、ぞく、ぞく。
    じゅく、じゅく、じゅく。

    「・・濡れてるぞ」
    お客さんの声が聞こえた。
    いけない!

    また被虐の甘美に溺れるところだった。
    あたしはトロトロになりかけた気持ちを振り払う。
    ちゃんと開け、あたしのカケガネ!
    この気持ちを、エッチでたまらない感じを、展子ちゃんに受け取ってもらうのだ。
    人形にならなくちゃ。
    無表情で無意識な人形に。

    再び会場が静かになった。
    聞こえるのは、鉛筆を走らせる音。スケッチブックのページをめくる音。ときたま誰かの咳払い。

    ぱたん。
    スーツケースが倒れた。
    何人かのお客さんが振り返っている。
    布施くんはというと、苦笑しているだけで、もうそれを倒れたままにしておくようだった。

    続き





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