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    アンバードール第3話・女優のドール

    1.
    [配信記事]
    女優・霧島芽衣(20)が、自分自身のクローンで作ったアンバードールを発表した。
    14・17・19才の姿を完全再現。DNA証明書付。
    富裕層のファン向けに販売し、既に問い合わせが殺到しているという。

    昨年、映画 『Blue』 で大胆な姿を見せ、日本映像アカデミー賞主演女優賞に選ばれた霧島芽衣は、今、最もセクシーでノっている女優と言われる。
    近年アンバードール人気の高まりと共に、女性有名人のクローンと称する非適法のアンバードールが数多く出回っているが、人気女優が公式にDNA証明書のついたドールを発表するのは初めてのことである。
    今後、他の女優や歌手による同様なビジネスが広まるかどうか注目される。


    2.
    アンバードール発表会見の席。
    ライトを浴びながら、目の前に並んだドールたちに目をやる。
    きらきら輝くクリスタルのキューブの中に浮かぶ身長30センチほどの女の子たち。

    一番小さな子は、可愛らしいビキニの水着。
    これは14才のとき、初めて出した写真集で着ていた水着だ。
    隣の子は、超ミニスカートの制服姿。
    これは17才のときドラマで女子高生役をしたときの衣装。
    そして大きな子は、おへその出たTシャツとショートパンツ。
    これは、去年19才で主演した映画の衣装だ。

    どれも私にそっくり。いいえ。私自身だった。
    3体のドールたち。それぞれの私の時代。

    「霧島さん。笑って下さい!」
    おっと、いけない。
    私は最高に妖艶な笑みを作ってカメラの方を見た。
    シャッター音が一斉に響いた。

    3.
    「芽衣ちゃんの身体、アンバードールに使わせてくれない?」
    「アンバードールですか? 別に構いませんけど」
    「うふ。ありがと!」

    吉本さんに言われたのは18才になったばかりのときだった。
    私が所属する芸能事務所の女社長。
    中学2年生で『国民的萌えっ子コンテスト』の第4位になったとき、芸能界入りを誘われた。
    それから私は言われる通りにして頑張ってきた。吉本さんは私をここまで育ててくれた恩人だ。
    だから、いまさら吉本さんの指示することに逆らうつもりはなかった。

    もちろんアンバードールが何かくらい私だって知っている。
    本物のアンバードールを先輩の女優さんの自宅で見せてもらったことがあるのだ。
    金髪で真っ白なドレスを着た美少女で、まるで生きているみたいに綺麗だった。
    1億円もすると言われて驚いたのを思い出す。
    本当の人間の女の子を小さく縮めて作ったものだから、高価なのは当然なんだけど。

    ・・そのアンバードールに私がなるのか。
    どんな衣装を着るのかしら。
    やっぱりセクシーな露出多めの衣装かな、
    私は自分の身体が好きだった。特に自信があるのは胸と足だ。
    吉本さんも分かってくれていて、テレビやインタビューなどではいつも胸と足を強調した衣装をあつらえてくれている。

    水着もアリね。
    私は写真集を3冊出していた。
    どれも発売してすぐに売り切れになり、ネットオークションで高価で売買されていると聞いている。
    私はドールになった自分の姿を想像した。
    透明なクリスタルの中で、セクシーなポーズをとっている私。
    いいんじゃない? 結構。

    そこまで妄想してから気がついた。
    アンバードールになったら、私、生きてられないじゃない。

    4.
    吉本さんは私の質問を聞いて笑った。
    「うふふ。アンバードールが何億円で売れたとしても、芽衣ちゃんがいなくなったら大損害だわ」
    それから真顔で言った。
    「アンバードールになるのはね、芽衣ちゃんのクローンよ」

    それから私は『アンバードール同意書』にサインをし、健康診断を受けた。
    合格と診断されると、すぐにその場で採血された。
    血液の中に含まれる体細胞成分を使ってクローン体を作るとのことだった。
    クローンのドナーって、どんな目にあうのかと思っていたから、あんまり簡単で拍子抜けだった。
    お医者様に聞いたところでは、昔は女性の乳腺の体細胞を使っていたから、女性のクローンしか作れなかったそうだ。
    今は血液から作る技術ができたので男性のクローンもできる。
    でも女性のクローンを作るのと比べたら成功率は格段に低いらしい。

    採取された体細胞は、細胞核を取り出し、その核をボランティアの女性から取り出した未受精卵に移植する。
    それを人工子宮で培養して赤ちゃんが生まれたら、次は促成ホルモンを投与して大人の身体に成長させる。
    それでもアンバードールに使えるまで育つのには約2年。
    ふう・・。ずいぶん長くかかる企画ね。

    5.
    20才の誕生日を迎えたとき、私はテレビや映画の人気者になっていた。
    初めての主演映画は大ヒットして、立派な賞をもらうことができた。
    今は、テレビのレギュラーが週に4本。来年からのドラマの撮影。そしてその合間にグラビアやコマーシャルなどのお仕事。
    ちょっとお色気系のお仕事が多いのが玉にキズだけど、それも悪い気分ではなかった。
    私の身体を見て、皆が喜んでくれている。
    そう思うと、どんなお仕事も楽しくて苦にはならなかった。

    もうすぐクローンができあがると聞いて、私は吉本さんと一緒にクローン工場を見学した。
    ずらりと並ぶ箱型のタンク。まるで棺桶が並んでいるみたいだった。
    それぞれの上面はガラスの蓋になっていて、その中に薄緑色の液体が見える。
    液体の底に裸の女の子が眠っていた。
    長く伸びたぼうぼうの髪。ぶよんと膨らんだ皮膚。
    あんまり可愛くなかった。
    でも、それは私だった。
    髪をカットして、肌も乾かして綺麗に整えたら、私になる。
    あの子も、この子も、私だ。
    身動きもせずに眠り続けているのは、すべて私だった。

    私そっくりの女の子は6人いて、それぞれ2人ずつ大きさが違った。
    ホルモンの成長レベルを調整して14才と17才、19才に育てられているのだった。

    私は手前のタンクの蓋をノックして挨拶した。
    「おはようございますーっ」
    反応がないので、隣のタンクの子にも挨拶する。
    「もしもしっ、・・もしもし?」

    「駄目よ。そんなことをしても起きないわ」吉本さんが言った。
    「このクローンに知性はないもの」
    「知性がない? こんなに大きく育っているのに?」
    「促成培養だからね。免疫もないから外気に触れるだけで死んでしまうんだって」
    「そんな、どう見ても普通の人間なのに」
    「外観だけの人間モドキよ。DNAは芽衣ちゃんだけどね」
    「じゃあ、この子たちは、どうなるんですか?」
    「ホルモンを止めれば成長も止まるわ。後は活きのいいうちに小っちゃくして、アンバードールに使う」

    一瞬、可哀想、と思ったけど、すぐに考え直した。
    私たちと同じ価値観はこの子たちには無意味かもしれない。
    安らかに眠り続けて、その後、永遠に美しいドールになれる。
    ちょっと羨ましいかも、とすら思った。

    6.
    [配信記事]
    女優・霧島芽衣(20)が所属する恋々エイジェンシーは、霧島芽衣のアンバードール3体を完売したと発表した。
    販売価格は非公表だが、1体あたりおよそ8千万円から1億円で販売されたと推測される。
    なお、恋々エイジェンシーでは霧島芽衣のクローン体をさらに保有しているので、引き続きアンバードールの販売を受け付けるとのこと。


    7.
    私のクローンはあと3体が工場のタンクの中に残っている。
    その3体もアンバードールに加工することが決まった。
    最初のドールは個人のお客様が即金で買ってくれたから、まだまだ売れると吉本さんは強気だ。
    本来、クローン品のアンバードールは、本物の女の子を使った正品のドールと比べたら半分以下の値段になるそうだ。
    それが正品と変わらない値段で売れるのは、霧島芽衣のブランド力、ということらしい。
    「いいこと? スキャンダルだけは気をつけてね。もし今、芽衣ちゃんの価値が下がったら、ウチは大損害だからね」
    「それは大丈夫です」
    自分の価値が認められるのは嬉しかった。

    8.
    第2弾のアンバードールが出来上がった。
    吉本さんは、撮影中だったドラマのロケ現場までわざわざ訪ねてきて、ドールを見せてくれた。

    「きゃ、すごい!」私は自分自身のドールを見て驚いた。
    最初に販売したものより、ずっと露出がアップしていた。
    14才のドールは、ビキニの下だけを着けて胸を両手で隠していた。
    17才のドールは、制服がぼろぼろに破れて、胸と腰がかろうじて隠れているだけだった。
    そして19才のドールは、何も着ていなかった。両手を腰に当てて自慢のバストとヘアを誇示していた。

    「こんなの、売ってもいいんですか?」
    「うふふ。"表" では売らないわ。ちゃんとアテはあるのよ」
    吉本さんが笑った。
    今度のアンバードールは前とは違って、"つて" を通じた非公開の販売にするのだと言われた。
    どうやら政治家とか会社の経営者とかに売り込むつもりらしい。

    「値段は最初のドールの倍以上にするわ」
    「ば、倍って、2億円!?」
    「それ以上よ」
    「え~っ!!」
    もう想像を超えた金額だった。
    そんなお金を払ってくれる人がいるのか。
    私は目を回しながらドールたちを見た。
    ・・あなた達、すごいお客さんのところへ行くのね。

    そのときだった。
    一番手前の19才の私がこちらを見たような気がした。
    その隣で17才の私が私に向かって微笑んだ。
    そして一番奥の14才の私にいたっては、はっきりウインクをしたのだ。

    !!
    ・・生きてる?
    私はもう一度ドールたちを見た。
    彼女たちは、微動だにしないでクリスタルの中でポーズをとったままだった。

    そうよね、まさか動けるはずはないよね。
    「動くことはできないけど、気持ちを伝えることはできるわよ」
    え?
    「そう。私たちの気持ちは、あなたの気持ちなのだから」
    「言っとくけど、こんな格好でいるの、すごく恥ずかしいんだからね」
    それは一斉に伝わってきた。
    あぁ、みんな、私なんだ。
    私自身なんだ。

    吉岡さんは、どうやってアンバードールを売るかまだずっと喋り続けていた。
    私はそのお喋りを止めさせて、お願いした。
    この子たちを一晩、ホテルの私の部屋に貸して欲しいと。

    9.
    その夜はにぎやかだった。
    私は、部屋にやってきた3体のドールたちとお喋りをした。

    ・・14才の私。
    あれは、最初の写真集の撮影だった。
    こんな水着があるのかと驚いた極小のマイクロビキニに恥ずかしがる暇もなかった。
    要領も何も分からないうちに撮影は進み、私は求められるままに次々と大胆なポーズをとった。
    そうしてやがて、上半身裸のセミヌードになるように言われた。
    今もその瞬間をはっきり覚えている。
    撮影ディレクター、カメラ、撮影助手、メイク、スタイリストさん、その他たくさんのスタッフに囲まれて、恐るおそるブラを外した瞬間。

    「でも、イヤじゃなかったでしょ?」
    クリスタルの中から14才の私が言った。
    そうだ。私はそのとき最高に恥ずかしかったけれど、最高に興奮したのだ。
    皆が私を見ている。私のあらゆる部分を見ている。
    私はその瞬間から、モデルをするのが大好きになった。

    アンバードールはまさにその瞬間を再現していた。
    まだ成熟していない肉体。
    やや内股になって立ち尽くし、両手で胸を押さえたポーズ。頬は赤く染まっていて、どうしたらいいのか困りきった表情。
    初々しい美少女だった。
    この時間に戻って、もう一度同じ思いを味わいたいと思った。

    ・・17才の私。
    テレビドラマで、レイプされる女子高生を演じた。
    意志が強くて頑張りやさんで、そしてみじめな運命に堕ちる女の子の役だった。
    レイプのシーンで、私は全力で抵抗し、押さえつけられて、奪われた。
    私も相手の男優さんも、キズだらけになって頑張った撮影だった。

    「みじめな役って、気合が入ったよね」
    17才の私が言った。
    その通りだった。私は、堕ちて行く女の子の気持ちに興味があった。
    そんな女の子を体当たりで演じた。

    私はぼろぼろの制服をまとったアンバードールを見た
    きっとした表情でこちらをにらみつけている。
    膨らんだ胸。まだ小さなお尻と細い足。
    大人になりきっていない青い身体がまぶしかった。
    それはまさに17才の私だった。

    ・・19才の私。
    去年の主演映画だ。私は勝気な娼婦になった。
    物語のクライマックスで恋人を睨みつけるシーン。
    台本では下着姿だったけれど、何も着ない方が自然だと思った。
    私は自分から監督に申し入れて全裸に変えてもらった。
    それは私の初めてのヘアヌードのシーンだった。

    19才のアンバードールは、そのときの姿を再現していた。
    何もかもさらけ出して、自信に溢れた姿。
    くびれたウエスト、その下に綺麗な曲線を描くヒップと太もも。
    「うふふ。綺麗でしょ?」

    彼女に言われるまでもなかった。
    惚れ惚れするくらいに、いい女だと思った。
    私は、自分の映画でこのシーンが一番好きだ。

    10.
    吉本さんの自信とは裏腹に、アンバードールの買い手はなかなか決まらなかった。
    ドールたちはずっと事務所の金庫に保管されていた。
    私はそれをよいことに、何度も彼女たちを借りて自分の部屋でお喋りをした。

    あのクローン工場でタンクの中に眠っていた彼女たち。
    その彼女たちに意識が芽生えたのは、私が「おはようごさいます」と声をかけたときだと、彼女たちは教えてくれた。
    自分たちが女優・霧島芽衣の血液細胞からコピーされたクローンであることが分かった。
    そしてまもなく、命を奪われ、縮小されてアンバードールになることも理解したのだという。

    「不満なんてないわ。だって永遠に綺麗なアンバードールになれるんだもの」
    「心配しないでね。あなたが歳をとっても、私たちはずっとこのままよ」
    「あなたの輝いた瞬間をずっと保ってあげるわ」

    はっとした。
    そうだった。彼女たちは、自分にはない美しさを維持しているのだ。
    二度と取り戻せない、輝いた瞬間の美しさを。
    そして、私がこれから失って行く美しさを。

    私は吉本さんに少し仕事を減らしたいとお願いした。
    自分を鍛えるのだ。
    歳をとって失われる美しさを、少しでも維持するのだ。

    私は生活を改めた。
    食事に気を遣い、フィットネスで身体を鍛えた。エステに通う回数も増やした。
    個人レッスンで、演技の勉強もやり直した。
    お仕事でも、肌や髪に悪いことはできるだけ避けるようになった。
    ちょっと神経質ではと言う人もいたけれども、私は気にしなかった。
    女優が自分の美しさに気を遣うのは、当たり前のことでしょ?

    11.
    私は22才になっていた。
    お仕事はあまり順調ではなかった。
    グラビアのお仕事はなくなって、コマーシャルやドラマも減っていた。
    このところドラマや映画の世界では、ジュニア雑誌の読者モデル出身の15才の子が話題を集めていた。

    事務所の金庫には相変わらずアンバードールが置かれたままだったから、私は彼女達を定期的に借りていた。
    日々の出来事やお仕事の内容について、とりとめもなくお喋りするのである。
    知らない人が見たら、驚くだろう。
    女優・霧島芽衣が誰もいない部屋で一人アンバードールに向って話しているのだから。

    その夜も私は自分の部屋でドールたちと一緒にいた。
    美肌効果があると言われるオリーブオイルを肌に塗りながら、その日のドラマ撮影の様子を離していた。
    今日は話題の15才の子と初めて一緒になったのだった。
    「・・その子ったら、挨拶もちゃんとできないのよ。若いから甘やかされているんでしょうね」
    私はぶつぶつ文句を言う。
    「それに、初めての現場へあんな格好で来るんだから」
    「どんな格好?」17才の私が聞いた。
    「普通に立ってるだけで下着が見えそうなミニスカートに生足よ。それで男の人の眼を引こうとするなんて、いくら若いからって、あざといわよね」

    くすくす。
    ドールたちが笑った。
    「どうしたのよ?」
    「私達を見て」
    私は彼女たちを見た。
    そこには、ビキニの下だけで手ブラの私、胸と腰だけを隠すぼろぼろの制服を着た私、そして何も着けないヘアヌードの私がいた。
    どれも、私が本当になった格好なのだった。

    私が黙り込むと、14才の私が言った。
    「ねぇ、無理してないで、一度お仕事休んだら?」
    「え?」
    「前にも言ったでしょ? あなたの若さと美しさは私たちが守るから、あなたは歳相応にできることをすればいいのよ」
    19才の私が言った。
    「そうよ。後から来る子は絶対にあなたより若くて綺麗なんだから」
    17才の私が言った。
    「な、」
    私は激高した。
    「何を言うのっ。無理なんかしてないわよ。私はまだまだ若いわっ。こんなに綺麗だし、演技だって負けないわ!」
    「言いたくないけどね」19才の私が言った。
    「確かに霧島芽衣は22才の女性としては綺麗よ。でもよく鏡を見なさい。目じりのしわ、肌のハリ、15才の女の子に勝てるって本当に思ってる?」

    私はその場に立ち上がった。
    「い、いくら、私だって、私に向かって言ってはいけないことがあるわ!!」
    頭に血が上って、何をしようとしているのか分からなかった。
    「あんたたちなんてキライ!」
    オリーブオイルの瓶を投げつけた。
    それは17才の私のクリスタルに当たって、クリスタルは床に落ちた。
    「キライ!」
    私はマグカップや雑誌、お化粧の道具など、次々投げつけた。
    床に落ちたクリスタルを拾い、両手で頭の上にかかげると、鏡台に向かって思い切り投げた。
    「キライ! キライ!!」
    鏡が割れ、椅子が倒れる。
    もう一度クリスタルを拾い上げ、そこに傷ひとつついていないことを見ると、私はその場に座り込んで泣き出した。
    まるで赤ん坊のように泣きながら、手の届くものを何でもかんでも拾っては周囲に投げ続けた。

    12.
    [配信記事]
    女優・霧島芽衣(22)が所属する恋々エイジェンシーは、霧島芽衣が自分探しのため芸能活動を休養すると発表した。
    休養の期間は未定。
    なお、記者が恋々エイジェンシーの代表取締役社長・吉本染子氏に対し、かつて追加販売を発表した霧島芽衣のアンバードールの状況を問い合わせたところ、現在は販売を中止しているとの回答を得た。
    ,


    13.
    [配信記事]
    大手芸能事務所・ハイキックスは、ジュニア雑誌読者モデル出身で同社所属の女優・みずき環那(15)のアンバードールを販売すると発表した。
    従来の倍速にあたる約1年で女性のクローンを促成できる新技術を採用。
    法律で認められる14才~19才の全年齢のクローン体をすでに準備したという。※
    もちろんすべてのアンバードールにはDNA証明が添付され、みずき環那本人であることが保証される。

    有名女優の公式アンバードールは、先日休養を発表した霧島芽衣(22)の事例があるだけだ。
    今回は若い15才のみずき環那を素材とし、しかも本人よりも年齢の高い、いわば未来のみずき環那までアンバードールにして販売しようとする意欲的なプランだ。
    芸能人女性のアンバードールが富裕層向けのビジネスとして定着できるかどうか、大注目である。

    ※ クローンの女性はオリジナルの女性とDNAが一致しますが、オリジナルよりも高年齢である場合、その外見はオリジナルの女性が当該年齢に成長したときの姿と一致する訳ではありません。
    この点は販売元のハイキックスからも告知されていますので、ご注意下さい。




    ~登場人物紹介~

    霧島芽衣(めい): 自分のクローン体をアンバードールにする女優。
    吉本染子 : 霧島芽衣の所属事務所の女社長。
    みずき環那(かんな): 名前だけの登場。ライバルの芸能事務所からデビューした若手女優。

    とうとう、前回更新から1ヶ月以内をオーバーしました。
    挿絵も間に合わないので省略させていただきます。
    申し訳ありません。

    さて、アンバードールの第3話は、第1話で少しだけ話題にしたクローンの女性を材料にするお話です。
    実はもっと高齢の大女優が自分の若い頃を再現するためにアンバードールを製作する、という構想もあったのですが、結局は書き易い20才過ぎくらいの女優さんになりました。

    クローンを扱うときに、よく題材にされるのはクローンの人権かもしれません。
    人間と変わらないのに虐げられる、などですね。
    このシリーズではその点は割り切り、アンバードール用のクローン体は、体組織がヒトと同じだけで、あとは何もできない明らかに人間でない存在としました。
    この設定なら倫理観に悩むことはないので、食用のクローン少女なんてのもあって不思議ではありません。(しませんよーww)
    作者としては、ドナーとなったオリジナル少女の気持ちの方に興味があり、できればあと1回くらいはクローンのお話を書きたいと思っています。

    クローンの製造はまったく適当です。
    棺桶のようなタンクの中で眠り続けて運動もできないのに、どうして筋肉がつくのか等、私自身にも不思議です。
    (医学的/科学的な突っ込みはご勘弁ヨロシク!)

    さて、次の更新はいよいよKSの最終回です。
    昨今の状況から1ヶ月以内の更新すら自信ありませんが、既にある程度執筆しておりますので必ず掲載します。
    お待ち下さい。

    ありがとうございました。




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    大女優への道

    そこで潰れてしまうとマリリン・モンロー。乗り越えられれば大女優。

    たしかにクローンはタンクに浮いているんだから、ろくに筋肉なんか無いでしょうね。
    元から皮下脂肪が厚い女性なら、縮小してしまえば外からは分からないでしょうが、男性だと、ぼやっと水ぶくれした容姿になってしまうかも。
    ぶよぶよのクローンシュワルツェネッガーとかハリソン・フォードとか却下です。
    ……なるほど、それでアンバードールは女性なのか。

    Re: 大女優への道

    ◎ななしさん
    > そこで潰れてしまうとマリリン・モンロー。乗り越えられれば大女優。
    なるほど! まさにその通りですね。

    後書きで書きもらしたので、クローンの性別について記します。
    世界最初の体細胞クローン羊は、雌羊の乳腺細胞と別の雌羊の未受精卵を使い、更に別の代理母となる雌羊の子宮で育てたそうです。
    雄をまったく使わず、雌だけでクローンが作れる。
    そのことに私は興奮し、当初、この世界でもクローン人間は女性の乳腺細胞でしか作れないという設定を考えました。
    しかしさすがに女優さんの乳房は切らせてもらえないだろうと、血液を使うことにしたのでした。

    仮に男性をアンバードールにするとしたら、体がみすぼらしくても衣装でごまかせそうな気はしますね。
    ムキムキの筋肉を喜ぶ女性客には、立派な肉体でないと駄目でしょうけどww。

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