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    キョートサプライズ セカンド・特別編2(1/5) セピア色のフォトグラフ

    ~ ご案内 ~
    本特別編では 『第8話・3年4組緊縛お化け屋敷』 に登場した高校生たちの10年後を描いています。
    第8話をご存知なくてもストーリーは追えるようにしていますが、楽しみは劣ります。
    第8話を未読の皆様には、そちらを先にお読みいただくよう、強くお勧めします。


    1.同窓会
    「では皆さん! 再会を祝して、乾杯~っ!!」
    「カンパーイ!」
    貸切の居酒屋に洛上高校3年4組の懐かしい顔ぶれが揃っていた。
    卒業してちょうど10年だから、みんな28才。
    一人ひとりが10年分の歳月を纏っていた。

    「真由ちゃん、変わってへんねぇ~」
    「ほのちゃん!!」
    江口真由の横に富沢ほのかがやってきた。
    ビールのグラスを手に並んで座る。
    「ほのちゃんは、変わったねー」
    「まぁ、高校んときと比べたらね」

    高校生の頃のほのかは、無造作に束ねた髪に大きな眼鏡をかけたオタク少女っぽい雰囲気だった。
    それが今では、眼鏡だけは同じながら、派手目の化粧と茶髪のソバージュで大変身である。

    「漫画、読んでるよ。高校で同じクラスやった人って回りに自慢してるもん」
    「ありがと~」
    ほのかは、段々幾絵というペンエームで4コマ漫画週刊誌の連載を持つ漫画家だった。
    高校では漫研の部長で、個人でもネットでイラストを発表していたが、数年前に夢が叶ってプロデビューしたのである。
    今はセクシーな女子大生を主人公にしたコメディで人気を集め、去年は特集号が発行された程だった。

    「真由ちゃんはどうしてるの?」
    「普通に勤めてる。毎日同じ生活の繰り返し。・・ほのちゃんがうらやましい」
    「あたしには、定職につけてる人がうらやましいよー」
    「えー!?」
    「連載なんていつ切られるか分からないし、ボーナスも有給休暇もあらへんねんで」
    「そっかー」
    「それはそうとして、真由ちゃん。津田とはうまくいってるの?」
    「う」
    「あ、ごめんっ。聞かない方がよかった?」
    「いいよ。・・すっと付き合ってたけど、この頃、疎遠になった。もう分かれるかも」
    「え~!!」
    「あ、そんな大っきい声あげんといてよぉ」
    「ごめん」

    津田昂輝は高校時代、真由と同じ陸上部で、3年のときはクラスメートだった。
    卒業するときには、学校中の公認カップルになっていたのだが・・。

    幹事役が立って言った。
    「では皆さーんっ。そろそろ一人ずつ近況を報告してもらいましょう!」
    「おーっ」「やろうやろうっ」
    「最初は志賀夫妻やね!」
    「おぉ~っ、一番の幸せモノぉ」「聡美ちゃーん!」
    「・・あ、どうも」

    志賀雄二と聡美の夫婦が立ち上がって挨拶を始めた。
    二人は高校を卒業してから付き合い始め、わずか2年で学生結婚。
    今は会社員と専業主婦で、4才と1才の子供がいる仲良し夫婦である。
    聡美は旧姓・渡辺で、3年4組ではクラス副委員長をしていた。

    「えーっ? 志賀くんと渡辺さん、結婚したんかぁ」ほのかが驚いている。
    「知らなかった?」
    「真由ちゃんは知ってたん?」
    「披露宴行ったから」
    ・・そのときは昂輝も一緒にいて、次はお前らやって言われたな。
    余計なことを思い出して、落ち込む真由である。

    2.アルバムの写真
    近況報告が一巡すると「写真を回覧しまーす」と言って一冊のアルバムが回ってきた。
    おおぉ~!
    最初にアルバムを開いた男子が歓声を上げた。
    「うわぁ」「きゃあ~っ」
    隣から覗き込んだ数人も声を上げる。
    何だ何だと皆が寄ってきて、大きな輪になった。
    「こ、これは!」「やぁ~だぁ~っ」「うっはぁ!」

    それは、文化祭のときのクラスの写真だった。
    皆が揃って撮った写真と、個別に撮ったたくさんのスナップ写真。
    10年前の自分達が写っていた。
    「・・俺ら、すごいことしてたんやな」
    誰かが言った。
    皆が、うん、と頷いた。

    3年4組はクラス展示で『お化け屋敷』をやった。
    それは、洛上高の歴史に残る型破りなお化け屋敷だった。
    登場するお化けはすべて女子生徒が演じた。
    さらにそのお化けは、ほぼ全員が縄で縛られたり、拘束具に固定されたりしているのである。
    彼女たちの緊縛は、男子生徒の中から担当者を決めて行った。
    本職の縄師にわざわざ来てもらって教わった本格的な緊縛だった。
    リアルに、時には残酷なまでに緊縛された女子高生お化けが暗闇の中で待ち受けていた。
    たかが高校生のお化け屋敷とバカにして来た大人の客が腰を抜かして立てなくなる程の怖さだった。

    アルバムの写真は、ほとんどがお化けに扮した女子生徒たちだった。
    他の一般女子や裏方の男子生徒たちも写っている。
    お化けの女子は、当たり前のように後ろ手に縛られていた。
    十字架に磔になったり、ギロチン台に首を通されている女子もいた。
    皆が笑っていた。
    縛られたまま、お化け同士でじゃれあったり、絡みあったりしている。
    普通に制服で縛られて喜んでいる女生徒までいた。お化けでもないのに緊縛してもらったらしい。

    「これ幹事が撮った写真かぁ?」
    「オレもデジカメのデータ、持ってるで」「あたしのケータイにも。まだメモリカードあるよ」
    「うちにも」「僕もある」
    「・・なら、いっぺん持ち寄ろか」
    「おお、ええやん」
    すぐに、皆が自分のカメラや携帯電話などで撮った当時の画像を集めることに決まった。
    「集めてネットに公開しようか」
    「公開はやめてぇ。あたし、縛られてる写真ばっかり~」
    「そうか。これ、女子高生の緊縛写真集やもんな」
    「そんな色っぽいもんやないって」
    「ま、失礼ねー」「ははは」「きゃはは」
    場が一気ににぎやかになった。

    「やぁ~っ。それ見ないでー!!」
    女子たちが集まった一角で、志賀聡美が声を上げた。
    「きゃぁんっ、色っぽーい♥」
    アルバムを必死に隠そうとする聡美は逆に後ろから羽交い絞めにされてしまう。
    「聡美ちゃん、本当の緊縛モデルみたいやんっ」
    写真には白いドレスを着た聡美が首を吊られて浮かんでいた。
    聡美は『首吊り娘』という役で、高手小手に縛られた上、首に縄を掛けられて、高い柱から宙吊りにされたのである。
    苦しげな、聞きようによっては悩ましげな声を上げながら揺れる首吊り娘は、登場するお化けの中でも一、二と評されたのであった。

    「聡美ちゃんの緊縛、志賀くんの担当やったね!」
    「そぉやったっ。志賀ぁ、今でも嫁さん縛ってるんかぁ?」
    横から男子が割り込んで、志賀を冷やかす。
    「さぁ、どうでしょうかねぇ~。その辺は皆さんのご想像に・・」
    「雄くんっ。そんな言い方したら誤解されるでしょ~!!」
    のんびり答える志賀を、聡美がますます恥ずかしそうに遮ったので、皆がどっと笑った。

    あたしの写真!
    真由も自分の写真を見つけていた。
    後ろ手に縛られた女子高生ゾンビ。
    セーラー服をぼろぼろに破いて、下から素肌を見せている。よくこんな格好をしたものだと思う。
    それでも自分は嬉しそうに笑っている。
    あの頃は何をするのも楽しかった。
    隣に男子生徒がいて、偉そうに自分の頭を片手で押さえている。
    津田である。自分の緊縛担当は津田だった。
    練習のために何度も縛られた。陸上部の部室で二人きりで縛らせてあげたこともある。
    甘い思い出に胸が締め付けられた。

    3.曽爾夫妻
    がらっと戸が開いて、男性と女性が入ってきた。
    「遅くなりまして」
    「おおっ、曽爾!」
    「きゃーっ、篠田先生!」
    それは3年4組のクラス委員長だった曽爾則之(そにのりゆき)と、担任の篠田智佐子だった。

    「欠席かと思てたぞぉ」「いや、申し訳ない」「今何やってるんやー?」
    「先生、教師、辞めたんやって?」「うん。だからもう先生って呼ぶのは止めてね」「今何してるんですかー?」
    一斉に質問が飛び始めたところで、幹事が仕切った。
    「はいはい! さっそく曽爾くんと先生にも近況報告してもらいましょう!」
    おー、ぱちぱち。

    曽爾が立って挨拶した。
    「どうも、曽爾則之です。大学を出て2年勤めた後、今は学習塾の講師をやってます。愛する妻と一緒に頑張ってます」
    「曽爾ぃ、嫁さんもらったんかぁ」「お子さんはー?」「いや、子供はまだ」
    「曽爾くんって真面目な感じやし塾の先生に合ってるわー」
    次に智佐子が挨拶する。
    「皆さん元気そうで嬉しいです。今は写真を撮って生活の足しにしてます。それと私も結婚しまして、」
    「えー!! 先生、何で黙って結婚するん!」「あたしらがお祝いしたげるのにー!!」
    「ごめんなさい。あまり騒がれたくなかったので、式は身内だけで挙げました」
    「なら、苗字変わったんですかー?」
    「はい」
    智佐子は隣に立っている曽爾と視線を交わし、笑いながら言った。
    「・・今の名前は曽爾智佐子です」
    「ええええ~!!」
    全員が驚きの声を上げた。

    曽爾は高校を卒業すると同時に、智佐子に結婚を前提とする交際を申し込んだのだった。
    智佐子はそれを受け、曽爾が大学を卒業すると同時に退職、結婚した。

    「ちょっと待てっ。結婚を前提とした交際って、もしかしたら卒業する前から付き合ってたのー?」
    「大丈夫。担任の生徒とそんな関係は持ちません。お付き合いを始めたのは、この人が卒業してからよ」智佐子が笑いながら説明した。
    「先生、どうして曽爾くんを選んだんですかぁ?」
    「やっぱり、文化祭で縛られたからー?」「先生、すごくきつく縛られてたよねー」
    次々と質問が飛んだ。
    そうだった。皆が思い出した。
    智佐子も縛られたのだ。智佐子はお化けではなく囚われのお姫様の役だった。
    縛ったのはクラス委員長の曽爾だった。
    徹底的に厳しい緊縛だった。
    あのときの智佐子の喘ぎ声、もがき方は皆が覚えていた。
    曽爾は、他の誰にもまかせずに自分だけで智佐子を世話していた。
    もしかして、あのときから、二人は特別な関係だったのか?

    曽爾はしばらく皆の質問を笑って受け流していたが、やがて智佐子に向かって、言ってもいいかな? と確認してから話し始めた。
    「実は、高校を卒業してから始めたことがありまして、それは緊縛の勉強です」
    「ええ?」
    「3の4の仲間だからお話ししますけど、今は個人で緊縛の研究会をやってます。いずれプロになりたいと思っています」
    「プロって、縄師のプロか?」
    「はい」
    うわ~ぁ!!

    4.曽爾の緊縛実演
    それから、同窓会は曽爾の緊縛実演会に変わった。
    「は~いっ。あたしらモデルやりますっ」
    ほのかが手を上げて立候補した。
    その手は真由の手も一緒に掴んで上げていた。
    え、え、ええ~っ?
    「いいでしょ? せっかく縛ってもらえるんやから楽しもうよっ」
    ほのかは慌てる真由にそう言って笑ったのだった。

    曽爾は鞄から麻縄の束を出すと、解いて床に広げた。
    「じゃあ、まず富沢さんから」
    「はい、お願いしますっ」
    皆が見守る中、曽爾が縛り始めた。
    背中で組ませた手首から肘、上腕。そして胸の上。
    「速いなぁ」
    誰かがつぶやく。
    曽爾は高校生のときから上手に縛っていたが、10年経ってさらに驚くべき腕前になっていた。
    ものの数分でほのかを高手小手に縛り上げた。
    「はぁ~・・」
    ほのかがため息をつく。

    「次は江口さん」
    あ、あたしの番っ。
    何も考える暇がなかった。気がつけば真由も縛られていた。
    背中に回した腕がかっちり固定されて動かない。
    手首にほんの少し力を入れると、上腕と胸の上下が、きゅっ、と締め付けられた。
    「あ」
    思わず声が出た。快感だった。

    「たまらないよねっ」
    並んで縛られたほのかが真由の耳元でささやいた。
    うんっ。
    真由も頷いて同意する。
    久しぶりやな、この感じ。
    ・・津田昂輝に縛られた感覚がよみがえった。
    高校を卒業してから、津田はずっと真由を縛ってくれた。
    あいつも、結構上手に縛ってくれたっけ。

    気がつくと、隣に智佐子が縛られていた。
    智佐子は右の肘を頭の後ろに、左の肘を背中に固定されて、それぞれの指先を突き合せた形で縛られていた。
    鉄砲縛りという縛り方である。
    腕も肘も指先も、まったく動かせない厳しい緊縛だった。
    最初はにぎやかに騒ぎながら見物していたギャラリーも、今は静かになって驚きの顔で見ていた。
    自分たちの担任教師だった女性が、当たり前のように緊縛されているのだ。
    その上、縛っているのは凄腕縄師の同級生。
    それは10年前の文化祭のときと同じく、ちょっと衝撃的な光景だった。

    「はい、できあがり」
    まるで簡単な粘土細工でも作ったかのように、曽爾は『作品』をぽんと叩いて振り向いた。
    「・・他に、縛られたい人はいますか?」
    「あの、私も」「あたしもお願い」
    何人かの女性が遠慮がちに手を上げた。その数が5人、6人と増えて行く。
    曽爾はにこやかに笑いながら、希望者全員をさらさらと緊縛した。

    5.色あせた写真
    その夜。
    真由は眠る前に机の引き出しから1枚の写真を出した。
    縄で縛られた女子高生ゾンビと男子生徒が揃って笑っている。
    同窓会で回覧されたのと同じ写真だった。
    ただ、この写真はずいぶん色あせていた。
    その上、二人の間を分かつように切り離されていて、セロハンテープで繋ぎ合わされていた。

    セピア色のフォトグラフ

    写真を手にベッドに転がる。
    ・・江口さん、うちの研究会に参加しない?
    同窓会の後で、曽爾に言われた言葉がよみがえった。
    研究会とは曽爾が主宰している緊縛研究会のことである。
    「今日、縛って感じたけれど、江口さん、すごく縄と相性がよかったんだ。もしかして、誰かに縛られているのかな」

    写真をおでこに乗せて考え込む。
    ・・昂輝、あたし、あんた以外の人から縛られるよ。
    いいの?

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