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    俺とヒメノの生徒会事件簿(4/4)

    17.
    指定したその日。
    俺達は大量の資料を準備した。
    資料といってもただのA3コピー用紙。何も書いてある必要はない。
    B3でもいいんだが、小さい方が運び易いし、相手へのインパクトも大きいのだ。
    それをダンボール箱に詰める。
    どの箱もガムテープでしっかり蓋をして『保存・生徒会資料』と印刷したラベルを貼った。
    箱の数は全部で30。これを3台の台車に分けて載せた。
    これだけあれば大丈夫だろう。

    そして、ただ一個だけ空のダンボール箱。
    ヒメノがするりと体を滑り込ませた。
    片方の足だけが上に突き出してしばらく揺れていたけれど、それも爪先から器用に収納した。

    ヒメノ・ダンボール

    ヒメノ・ダンボール


    根本さんと恵那原さんが口をあんぐり開けて見ている。
    A3用紙がぴたりと収まるサイズだから、同じA3でもこの間のビジネスバッグより更に小さかった。
    この中に収まったヒメノの体はもはや人間に見えない。

    ヒメノ・ダンボール

    「こんなの、見たことない」根本さんがつぶやいた。
    「私テレビで見たことあります。軟体美女っていってた」恵那原さんが言った。
    「そうなんだ。実は生徒会長はものすごく体が柔らかいんだ」
    俺は説明しかける。
    「コントーションっていうんだけど・・」

    「そこで何をしてるの!?」
    がらがらとドアが開いて大谷先生が入ってきた。
    「わ」「きゃ」「え」
    俺はとっさにヒメノのダンボール箱の蓋を閉じる。
    ガムテープも何も貼ってないから、覗き込まれたらバレバレだ。
    「その、資料を整理してまして・・」
    「美樹本さんは?」
    「今、ちょっと不在ですけど」
    「ねぇあなた達、今日、教育長が来られるって知ってる?」
    どき。
    「い、いいえ」
    「朝から校長先生が慌ててらっしゃるわ。何か事情があるみたい」
    「そうですか」
    「誘拐事件のことだと思うの。わざわざ呼ばれて、被害生徒の名前を確認されたから」
    「・・」
    「あなた達、まさか何か知ってるんじゃないでしょうね。今日のこと」
    「あ、いえ、僕らは何も・・」

    そのときだった。
    「先生」
    ヒメノの声がした。はっきり通る声だった。
    あんな体勢で縮こまってて、よくこんな声を出せるもんだと思った。
    「え? 美樹本さん?」
    「はい。美樹本です」
    「どこにいるの?」
    「ジュンジ、見せてあげて」
    しかたない。俺はダンボール箱の蓋を開けて見せた。
    「!!」
    大谷先生が口に手をあてて驚いた。
    そりゃそうだろう。いきなり人間の詰め込みパックを見せられたら。
    「・・よく生きてられるわねぇ」
    なんちゅう感想だ。ヒメノはもちろん生きている。

    「先生。十河教育長は、私と副会長がお呼びしたんです」
    「ええ?」
    ヒメノは箱に収まったまま、事情を説明した。
    俺が口をはさむ余地もなく簡潔で分かり易い説明だった。
    いつもなら箱詰めにされたら必ずとろんとなるヒメノが、ハキハキ話すのはむしろ気色悪いぞ。
    「じゃ、美樹本さんは、これで校長室に乗り込むつもりなの?」
    「はい。黙って見逃してもらえますか、先生」
    「あのねぇ、見逃したら私は叱られるだけで済まないって判ってる?」
    「すみません」
    「・・先生! 今のままだったら、また誰か被害が出るんです」恵那原さんが言った。
    「陰でこそこそ悪いことするなんて許せません。女の敵なんです!」
    ちょっと感心した。すごい正義感だ。
    彼女は来期の会長候補だな。応援しなきゃ。
    「・・失敗したら許さないからね」
    「はい!」
    「これを使いなさい」
    大谷先生はポケットから小さな装置を出してヒメノに握らせた。
    「英会話の練習に使うICレコーダーよ。小さな声でも録音できるわ」
    これは助かる。スマホの録音機能だと小さな音は拾えないし、箱の中で操作するのは難しいのだ。
    ICレコーダーならずっと手の中に握っていられる。

    そろそろだな。
    「行くぞ、ヒメノ」
    「うん!」
    俺はヒメノの入ったダンボールに蓋をしてガムテープをしっかり貼り、台車に載せた。
    がらがらと皆で台車を押して行く。
    女子が押す台車は、通りがかった知り合いの男子に替って押してもらった。
    校長室の前まで来ると、大谷先生が一緒に入ってあげると言ってくれた。

    「失礼します!」
    「どうぞ」
    校長室に入ると、校長先生が一人で執務机に座っていた。
    「何ですか?」
    「生徒会の資料を整理してるんですが、他の場所の整理ができるまで一時的に校長室に置かせてもらえませんか」
    「何ですか。倉庫には置けないんですか」
    「それが、倉庫は別の作業で人が出入りしてまして、万一紛失するようなことになったら大変ですから」
    大谷先生が助けてくれた。
    「校長室なら、絶対に安全ですし」
    「それは、そうですが」
    「明日には取りに来させますから、生徒達の言うとおりにしてあげてもらえませんか」
    「分かりました。なら、そこの壁際に積んで下さい」
    「はい」
    「もうすぐ来客がありますから、急いで」
    「はい!」

    俺達は台車を校長室に乗り入れると、ダンボール箱を降ろして言われた場所に積み上げた。
    大谷先生も手伝ってくれる。
    ヒメノの箱は一番上に積み直すつもりで俺が端に置いたら、その上に先生が他の箱を乗せてしまった。
    あ、先生っ、それはヒメノの入った箱だってば。
    あ~あ。一番下になっちゃったね。ヒメノ、大丈夫かな。

    「失礼しました」
    俺は先生と一緒に校長室を出た。
    「大谷先生」「はい」
    校長が大谷先生を呼び止めた。
    「今朝もお話ししたように、まもなく教育長がお見えになります。お帰りになるまで誰も来ないようにして下さい」
    「はい、職員に伝えます」
    先生と一緒に廊下に出た。
    この後はヒメノの出番だ。
    空になった台車を押しながら、頑張れよと思った。

    18.
    30分後。
    県の公用車がやってきて、中からいかり肩のおっさんが降りてくるのが見えた。
    俺はそっと校長室の前で様子を伺うことにした。

    19.[校長室]
    「いったい何で私を呼び出したのかな?」十河教育長が言った。
    「それは私にもさっぱり」校長先生が答える。
    「了解してくれていると思うが、私はこの高校の出来事には何も関わりがない」
    「はい」
    「・・」
    「・・」
    沈黙。

    「・・」
    「・・」
    沈黙。

    「いつまで待たせるのだ」
    「分かりません」
    「・・」
    「・・」
    沈黙。

    「このまま何もないなら、もう帰る」
    「あの」
    「何だ」
    「教育長への手紙には何と」
    「・・」
    「・・」
    「誘拐事件の黒幕について話がしたい、だ」
    「そうですか」
    「そちらへはどう書いてあったのだ?」
    「教育長の悪事を知っている」
    「悪事だと!?」
    「いえっ、私の意見ではなく、手紙に書いてあったことで」
    「分かっておる」
    「・・元々、私は言われた通りにしただけですから」
    「分かっておる!」
    「教育長のご事情がどのようなものかは、存じませんし」
    「余計な詮索はせんでいい!」
    「・・」
    「何で知られたのだ?」
    「はい?」
    「どうして、黒幕だの悪事だの、私の名前が知られているのだ!」
    「はぁ。・・それはやっぱり、神様は見ている、としか」
    「何だと!?」
    「たいだい、教育長が昔のことを言ってこられなければ、こんなことには」
    「人に言えないことをするからだろう」
    「しかし、人の弱みに付けこんで、犯罪までさせるのは」
    「今さら何を言うか」
    「あの男だって、事情がなければ誘拐なんて引き受けかったでしょう」
    「私は知らん! お前とあの男の間で勝手に決めたことだ!」
    「いったい教育長は何を目的で、当校生徒の緊縛写真を欲しがったのですか!?」
    「お前は知らんでいい!」

    「はぁ~いっ。みなさん、そこまでですー」
    どこからともなく声がした。
    多少くもぐっていたけれども、大きなよく通る女の声だった。
    「何!?」「どこだ!」
    二人は立ち上がってきょろきょろするが誰もいない。

    「・・あの、すみませんけど、出して下さ~い」
    「?」


    20.
    中の様子が変だった。
    なにかを運ぶような気配がする。
    よし!
    俺は校長室のドアを開けようとしたが、鍵が掛かっていて開かなかった。
    どんどんどん!!
    ドアを叩く。
    「もしもーしっ。何かありましたか!」

    ドアが中から開いて、校長先生が顔を出した。
    「おお、君、手伝ってくれますかっ」
    中に入ると、十河教育長が床に座り込んでいた。
    「どうしましたか?」
    「ちょっ、ぎっくり腰が・・」
    校長先生と二人で教育長の肩を支えてソファに座らせた。
    教育長は顔をゆがませて腰をさすっている。

    校長室の床には、大量のダンボール箱が転がっていた。
    どの箱も蓋が開いて、中身のコピー用紙が散乱していた。
    壁際にはまだ10個以上のダンボール箱が積まれている。
    「いったい何があったんですか?」
    「いや、その、声が」
    「声?」
    「ダンボールの蓋を開けなさいと。秘密を知られたくなければ・・」
    そこまで言って校長は、しまった、という顔をした。
    「それで二人で、箱を下ろしてたんですか?」
    「・・あ、ジュンジぃ? 開けてぇ!」
    ヒメノの声がする。
    「お前、ヒメノなぁ。お二人とも若くないのに、こんな重いものを運ばせて」
    「だってぇ、私が出ないと解決しないでしょ」
    「そりゃそうだけど」

    「この声、美樹本さんか?」
    校長はようやく声の主が分かったようだった。
    「はぁい。正解ですっ」ヒメノが返事する。
    「美樹本?」教育長が苦しそうに聞いた。
    「例の生徒会長です」
    「あぁ、あの3人目の」
    思わず肯いて、教育長も、しまった!という顔をした。

    「何だか聞き捨てならないことを口走ってますよー」
    ヒメノが応える。こいつ、声だけは大きいのだ。
    「美樹本さんはどこにいるんですか?」
    校長が不思議そうな顔で聞く。
    「ちょっとお待ち下さい」

    へろへろになった校長と教育長にこれ以上肉体労働させる訳にはいかないから、俺は自分でダンボールを下ろした。
    右端の列のダンボールを下ろして、一番下にあった箱を二人の前に置いた。
    ガムテープをびりびりと剥がして蓋を開けた。
    「はぁーい。呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん」
    ヒメノが身を起して、両手を広げる。
    妙にハイだ。
    こいつ、またとろんとした顔をしてるぞ。

    校長先生と教育長は何も言わずに固まっていた。
    校長先生は、心底驚いた顔で口をぽかんと開けていた。
    教育長は、驚愕と憎悪の入り混じった顔でヒメノを見ていた。
    まぁ、この人達らしい反応だな。

    21.
    校長室に生徒会役員が集まっていた。
    大谷先生も呼んだけれど、びびってしまったのか来てくれなかった。
    「僕達は、ここで見たこと、聞いたことは口外しません。ちゃんと録音もしてますから、忘れもしませんけどね」
    俺は校長先生と教育長に言った。
    「・・後は、ご自身でどうするか、決めて下さい」

    そのとき、ばたばたと廊下を走ってくる足音がした。
    「イワオちゃん!」
    校長室に駆け込んできたのは、奈良井千鶴さんだった。
    あの誘拐事件の二番目の被害者である。
    「イワオちゃん、何やってるのよ!!」
    奈良井さんは、教育長の真ん前に仁王立ちになると、両手を腰にあてて叱りつけた。
    「ち、ちづぴー・・」
    十河教育長が情けない声を出す。
    「学校まで追いかけてくるなんて。この、ストーカー!!」
    奈良井さんは自分の上履きで教育長の頭をぱかーんと叩いた。

    ・・イワオちゃん? ちづぴー? ストーカー?
    校長先生を含め全員の頭の上に『?』マークがマンガのように揺れていた。

    22.
    翌日、十河教育長と校長先生は警察に自首した。

    教育長は、非合法の高校生バーで接客していた当時高1の奈良井さんと知り合い、好意を抱いた。
    援助交際には至らなかったけれど、かなりお金や贈り物を渡したようだった。
    やがて奈良井さんがアルバイトを止めて普通の高校生に戻った後も、しばらくの間はストーカーまがいにつけ回わした。
    警察に届けると言われてストーカー行為は止めたけれど、今度は奈良井さんを恨むようになったらしい。
    そして、いずれ奈良井さんの口から自分の名前が漏れて、社会的立場をなくすことを恐れるようになった。

    教育長が考えたのは、奈良井さんの恥ずかしい写真を撮って脅すこと。
    そのために、ニュースで知った痴漢冤罪の梅田三郎に誘拐と緊縛をさせることにした。
    教育長は梅田に復職を世話すると近づき、その代わり、特定の女生徒の全裸緊縛写真を撮るよう依頼したのである。
    多額の謝礼を渡して、もし失敗して捕まったら依頼されたことは内緒にすることも約束させた。
    教育長が狡猾だったのは、それを自分ではなく校長先生を通じて行わせたこと。
    そして、奈良井さんだけでなく、他の女子生徒も狙わせたこと。
    外川さんとヒメノは、奈良井さんのカモフラージュとして襲われたのである。

    校長先生は、別の学校で教頭時代に学校経費を私費流用していた。
    金額はわずかで、それもこっそり返却したようだけど、当時の校長だった教育長に知られて、脅迫のネタにされてしまったのである。
    考えてみれば本当に悪人だったのは十河理事長だけで、校長先生と梅田には気の毒ともいえる状況である。

    校長先生は、過去の使い込みは懲戒の対象となったが、刑事的には時効であり本人も反省していること、梅田への誘拐指示も脅迫されて行ったことから、失職することは免れた。
    そして梅田は、ヒメノを含む被害女性3人と痴漢冤罪事件の吉岡さんから提出された嘆願書が功を奏して、執行猶予付の判決となったのであった。

    23.
    ヒメノが両方の手のひらを床にぺたりとつけた。
    膝と肘はぴんと伸びて、腰を180度に折った状態。
    「柔らかーいっ」「さすがです、会長!」
    根本さんと恵那原さんが歓声を上げた。
    俺はヒメノの手首と脛をまとめて縛るように赤いリボンを巻き、手前で大きな蝶々結びを作った。
    「よぉし。被せるよ」
    その上から筒を被せる。
    技術工作室の廃材置き場から拾ってきた、長さ1.5メートル、直径40センチの塩化ビニール製透明パイプだ。
    二つ折りになったヒメノがパイプの中にぴたりと収まった。
    「きゃあ~!」「これじゃぁ動けないよぉ」
    外川さんと奈良井さんも一緒になって感心している。

    ここは生徒会室。
    今日は根本さんと恵那原さんだけでなく、外川さんと奈良井さんも来ていた。
    二人は初めて見るヒメノのコントーションに驚きまくりである。
    「平気なの? 美樹本さん」
    「ぜんぜん平気よ」
    ヒメノが答える。
    「じゃあ、外側にもリボンを飾ろうか」
    「はぁいっ」
    根本さん、恵那原さんに外川さんと奈良井さんも参加してパイプの上端にリボンを巻き始めた。
    「わぁい、会長のパンツ可愛い!」
    「ホントだー。ハートマークいっぱい♥」
    ヒメノの尻を指差してきゃいきゃい喜んでいる。
    これだけ前屈してると、後ろでわざわざ屈んで見上げたりしなくても下着が丸見えになるのだ。
    ヒメノ、お前色気ないくせにスカート短過ぎ。

    とはいえ、真後ろから見たヒメノはそう捨てたものでもなかった。
    突き上げた尻からぴんと伸びた太ももと膝裏のライン。
    うん、なかなかに女らしく魅力的な曲線ではないか。
    ・・子供っぽいとか色気がないとか、バカにしてもばかりいられないな。
    「副会長っ。そんなに鼻の下伸ばして会長さんのお尻ばかり見てたらセクハラですよ!」
    感心していたら、恵那原さんに叱られてしまった。
    いや、急にセクハラって言われても、こいつ嫌がってないというか、喜んでるし。
    「い、いや。別に鼻の下なんて伸ばしては。・・それに君らかてパンツ見て可愛いとか言ってんじゃ」
    「私達は女の子だからいいんですっ」
    そ、そうなの?
    「恵那原さん。佐田くんは美樹本さんの旦那様なんだから、大目に見てあげなよ」
    ありがとう。外川さん! 旦那様って訳じゃないんだが。
    ヒメノ。お前も何とか言え!
    「・・でへへぇ。あたしの旦那様ぁ♥」
    あかん。こいつ、もうとろんとなってる。

    ぷるぷるぷるぷる。
    ポケットの中でスマホが鳴った。
    「佐田です。・・あぁ、吉岡さんですか?」
    俺は電話を取ってしばらく話した後、みんなに言った。
    「今、駅前だって。あと15分くらいで来るかな」
    「きゃーっ」「待ってました」「うふふ」「楽しみぃ♥」
    梅田と吉岡さんが・・、あぁ、もう呼び捨ては失礼だね。梅田さんと吉岡さんがもうすぐやって来るのだ。
    二人は嘆願書のお礼に来るんだけど、そのとき、梅田さんが希望者全員の体験緊縛を約束してくれているのである。
    これを知った我が生徒会役員の女子達は大騒ぎ。
    外川さんと奈良井さんまで、前は眠っててよく分からなかった、今度はちゃんと緊縛されたいなんて言い出す始末。
    という訳で、本日、ここ生徒会室でまことにムフフなイベントが約束されているのだ。
    え? 高校の、しかも生徒会室でそんなことをしてもいいのかって?
    もちろん、まったく構わないのだ。
    制服のままの着衣緊縛ということで、顧問の先生の許可をちゃんと得ているのである。

    「いいかい? 梅田さんが来ても、いきなり縛って欲しいなんて、モノ欲しそうにしたらダメだよ」
    「はーい♥」
    全員がものすごくモノ欲しそうな顔をしている。
    「じゃあ、順番決めよっか」一人が言った。
    「そうね、じゃんけん」
    「あ~ん、わたし私ワタシもぉ~」ヒメノもパイプの中でわめいている。

    残念だね、ヒメノ。お前はそのままだ。
    梅田さんと吉岡さんに喜んでもらうためだからね。
    そんなに緊縛して欲しいのなら、また俺が縛ってあげるよ。

    「そこで何をしてるの!?」
    がらがらとドアが開いて大谷先生が入ってきた。
    「わ」「きゃ」「え」
    「急に開けないで下さいっ、先生。びっくりするからぁ」
    「あ、ごめんなさい。・・それでもう来られた?」
    「いえ、もうすぐ着くって電話が」
    「そう? 私も順番に入れてね」
    「え~。大人はダメです!」「そうそう」
    「どうしてよぉ。こう見えてもまだ28なのよ。まだまだ若いんだから、先生もお願い~」

    ふむ。
    にぎやかに騒ぐ女子生徒達とアラサー女教師を見ながら俺は考えた。
    ハーレム状態の生徒会だからといって大したことはないと思っていたが、もしかしたらこれは大変にラッキーなことかもしれない。
    思わず、にたぁっと笑いそうになる。
    と、パイプの中に閉じ込めたヒメノと目が合った。
    ヒメノはほっぺたをぷぅっと膨らませて怒っていた。
    そしてすぐに、にっこりと笑ってくれたのだった。



    ~登場人物紹介~
    美樹本姫乃(みきもとひめの): 17才、五十日高校生徒会会長。身長140センチの超小柄。軟体趣味。
    佐田淳司:17才、生徒会副会長。姫乃の恋人。「俺」
    根本理花:17才、生徒会会計。
    恵那原いぶき: 16才、生徒会書記。
    外川清良(とがわきよら): 17才、バスケ部主将。
    奈良井千鶴: 17才、吹奏楽部。
    大谷美津子: 28才、生徒会顧問。英語教諭
    千葉好通: 五十日高校校長
    十河巌: 県教員委員会の教育長
    梅田三郎: アマチュア縄師
    吉岡久美子: 五十日高校卒業生


    このお話は、「超小柄なコントーショニストが小さな荷物に入って事件を解決する」というシチュエーションで小説を書けないかという、カイさんからの要望を受けて書いたものです。
    リクエストにお応えすることはめったにありませんが、箱詰め・エンケースメントの嗜好にぴたりとはまったため、馴れない事件モノに挑戦してみました。
    事件の背景や犯行の動機などの不自然さは突っ込みどころ満載ですが、これもヒメノちゃんを箱詰めにするため。
    身長140センチ・体重30キロの女子高生がもうファンタジーですから、あくまで閉じ込めフェチ小説としてお楽しみ下さいね。

    イラストは enterology の写真や動画を参考にしましたが、まだまだきちきちに詰まった感じには描けません。
    もっとコンパクトな箱に詰めてあげられそうな気がします。
    まぁ、私の画力ではこんなものでしょう。
    箱に入る状景をGIFアニメなどで描ければ最高なんですけれど、どなたか描ける方はおられないでしょうかねー。

    ありがとうございました!




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    No title

    管理人がリクエストに応えるなんてめずらしいですね。アニメはないのですが、動画ならあります。ヒメノちゃんがダンボールに入っているシチュエーションみたいです(笑)
    http://www.youtube.com/watch?v=iJ1T51C391k

    Re: No title

    ◎とうめいさん
    コメントありがとうございます。
    リクエストは何でもお断りという訳ではないんですが、自分がノれないネタは書けませんからねぇ。
    逆に、嗜好の波長がピタリと合えば、こちらからお願いしてでも書かせてもらうことだってありますよ。
    動画のご紹介ありがとうございました。
    箱に詰まって運ばれてくるのがいいです。
    出入りのとき、足だけ外に出してひらひらさせるのは enterology/box-act のお約束ですね!


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