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    キョートサプライズ セカンド・第7話(3/3) 箱入り配達彼女

    11.発覚
    それから1ヶ月。
    僕はまた由梨絵ちゃんを借りるために、アルバイトに精を出している。
    次は、さらにもっと厳しい拘束にしてあげよう。
    Club-LB のサイトでいろいろ調べて、妄想にふけるのが楽しい。

    考えてみれば、初めて Club-LB で由梨絵ちゃんを借りてから僕の生活は一変していた。
    それまでは夜と昼が逆転した生活だったけど、今は毎日早起きをして仕事に出かける。
    死んだ親父からは、いつまでもフリーターなどせずに人生の目標を持って働けと言われていた。
    今はちゃんと目標がある。
    由梨絵ちゃんだ。
    これからも由梨絵ちゃんのいいお客になって、できたら彼女と個人的にお付き合いしたい。
    かなわない望みかもしれないけれど、それで頑張るのは悪くないなと思っている。

    そんなある日の朝。
    アパートの呼び鈴が鳴った。またN◯Kか。
    ドアを少しだけ開けて言った。
    「うちはテレビはありません。新聞もお断り」
    そこまで言って、僕は目を見張った。
    ドアの外には、知らない女性と、そして由梨絵ちゃんが立っていた。

    「Club-LB の黒川典子と申します」
    その女性は由梨絵ちゃんよりも背が低くて、30才くらいに見えた。
    「佐藤清太郎様のご子息の佐藤俊樹様ですね?」
    あぁ、ばれたか。
    住所で発覚しないようにラブホを使って由梨絵ちゃんを借りたけれど、ここへ来たということは、何もかも知られてしまったのだろう。
    「そうです」
    「ユリから報告された佐藤清太郎様の姿がどうもこちらの覚えと違っておりまして、調べさせていただいたところ清太郎氏は去年ご逝去されたとか」
    「肺ガンでした。親父は死ぬまで煙草を止めませんでしたから」
    「そうですか。・・それでお父様のアカウントを使って?」

    発端は、親父の使っていたパソコンを僕がもらったことだった。
    僕はそれをすぐにソ◯マップで売ってしまったけれど、売る前にハードディスクをあさっていたら、あの隠しフォルダを見つけたのだった。
    そこには膨大なアダルト画像(ほとんど緊縛写真だった)と、複数の有料アダルトサイトのアカウントとパスワードがエクセルのシートにまとめられていた。
    親父め。人生の目標なんて偉そうなことを言ってたくせに。
    大企業の重役で、いつも苦虫を噛み潰したような顔でいた親父を思い出して、僕は少し笑い、それから自分のパソコンにそのフォルダをコピーした。
    そしてエクセルにあったアカウントとパスワードを片端から試して、使えるアカウントを僕のものにしてしまった。
    親父のクレジットカードや銀行口座は停止されたはずだから、じきにアカウントも使えなくなるだろう。
    それまで、ほんの少しだけ楽しめたらいい。
    そう思ってのことだった。

    こうして僕は親父が会員になっていたアダルトサイトに出入りするようになった。
    そんな中に Club-LB があった。
    ここは、ネットで検索しても見つからない、招待制の秘密クラブだった。
    年会費などは不要で、FBと呼ぶ被虐女性を使うときだけ費用を支払えばよいシステムだった。
    サイトアクセスのためのワンタイムパスワード生成ソフトなども入っていたから、それでログインして見るだけなら、なりすましがばれる心配はなかった。
    僕は何ヶ月もの間 Club-LB のサイトを見続けて、そして我慢できなくなった。
    サービスを申し込み、そして送られてきた口座番号に親父の名前で料金を振り込んだ。

    「僕は除名ですか?」
    そう聞くと、黒川さんは口に手を当てて笑った。
    「ほほほ。除名したくても、最初から会員でない人は除名できませんでしょ?」
    ああ、それもそうだな。
    「ただし、お父様のIDは停止させていただきます。・・あなたが将来、当クラブに招待されたときには心から歓迎いたしますわ」
    「あの、僕がクラブの秘密をネットで公開しないという保証はないのでは」
    「それはきっと大丈夫」
    黒川さんは由梨絵ちゃんと顔を見合わせて微笑んだ。
    「俊樹さん、あなた、Club-LB のファンになって下さいましたでしょ?」
    「・・佐藤様。ちょっと残念ですけど、贔屓にしてくださって嬉しかったです。これを」
    由梨絵ちゃんがそう言って、小さな包みを差し出した。
    「私、デビューしたんです。『さくら のあ』って名前です。よかったら見て下さい」
    彼女はそう言うなり、僕に近づいて頬にキスをした。
    「いつかまた、私を使って楽しんで下さいね♥」
    その瞬間、甘い香りがして僕はぽわっとなってしまった。

    二人が帰ってから、僕は由梨絵ちゃんがくれた包みを開けた。
    中身はDVD-Rだった。
    手書きの丸まっちい文字で『佐藤様へ♥ 由梨絵』と書かれていた。
    DVDをパソコンで見ると、それは深夜に放映されているセクシー学園アニメの録画だった。
    女の子のパンチラと胸ゆれが意味なく続くだけで、たいして面白くもないアニメだった。
    適当に飛ばしながら最後まで見て、エンディングのタイトルバックでおおっと思った。
    CVに『さくら のあ』の名前があったのだ。
    もう一度先頭に戻って、彼女の登場シーンを探した。
    由梨絵ちゃんが演じているのは、露出過多のメイド服を着ていて、すぐに裸にされたり縛られたりする巨乳の女の子だった。
    「やぁあん♥ そんなとこ・・。あぁあっ、あ、あたし、・・もう、ダメぇ~ん♥」
    やたら鼻に抜ける声で滑稽だったけれど、間違いなく由梨絵ちゃんの声だった。
    僕の脳裏に、床に転がされて喘いでいた由梨絵ちゃんの姿が浮んだ。
    これからもずっと由梨絵ちゃんを応援しようと思った。
    僕は彼女がキスしてくれた頬を押さえて、何だか幸せな気分になっていた。

    12.KSに戻る車中
    ハンドルを握る典子に助手席の由梨絵が話しかけた。
    「さっきの典子さん、なんだか洋子さんみたいでしたよ」
    「え、わたしが?」典子が驚いて聞く。
    「はい。最近どんどん洋子さん化してるって評判でしたけど、本当って思いましたー」
    「ひぇ~。ショックやなぁ」
    「いいじゃないですか。おかげであのお客様も、聞き分けよくしてくれたんだし」
    「そう言われても複雑な気分。・・そういえば由梨絵ちゃん。あの人に特別な気持ちでもあるの? もしかして、好き、とか」
    「いいえ、全然。あの人は普通のお客様です」
    「なら、キスとかプレゼントとか、ちょっとやり過ぎやないかなぁ」
    「キスくらい減るものじゃないし、プレゼントにお金もかかってませんよ?」
    「でも、あの人、きっと舞い上がってると思うな」
    「それでいいんです。あのね、銀座の一流のママは、何年も来ないお客様にだって、その人の誕生日にはプレゼントを用意するんですよ?」
    「そぉなの?」
    「もう典子さん、何年この仕事してるんですか。お客様を逃がさないようにするのはサービス業の基本じゃないですかぁ」
    「おっしゃる通りです。ごめんなさい」
    「分かればよろしい!」
    由梨絵はそう言って笑った。
    ・・由梨絵ちゃん、あんたホステスやったらナンバーワンになれるで。
    典子はそう思ったが黙っていた。
    由梨絵の言うことは、もっともだった。
    ちょっとしたプレゼントとキスで、由梨絵はあの客を繋ぎとめたのだ。
    それにしても・・。
    あの人、彼女がいるって感じでもなかったし、この先ずっと由梨絵ちゃんを思って過ごすんやろうなぁ。
    Club-LB の会員なんて、簡単になれるはずないのに。
    典子はあの男性のことを少しだけ気の毒に思うのだった。



    ~登場人物紹介~
    僕(佐藤俊樹): 24才。本話主人公。大学を出てフリーターをしている。
    臼井由梨絵: 21才。プロ意識が高いFB。SNはユリ。深夜アニメの声優でデビューした。
    黒川典子: 29才。Club-LB マネージャー。由梨絵の上司。

    KSの会員制裏クラブ Club-LB でサービスを依頼したフリーター君、そして箱詰めで届いたFBのユリこと臼井由梨絵ちゃんのお話です。

    Club-LB ではFBの扱いについて『その肉体と精神が正常に保全されることを唯一の条件として、一切の権限が紳士淑女たる Club-LB 会員に付託される』(第1部より再掲)とだけ定められています。
    危険行為の禁止とか性行為の範囲とかの細かい決まりはなくて、大人である貴方がいいと判断したことは何をしたって構いません、ということですね。
    こんなクラブですから会員になるには厳しい審査があります。
    他の会員の推薦や招待を受けて認められた場合にだけ参加することができ、自然、それなりの社会的地位と年齢を重ねた人だけが集まります。
    フリーターの若造なんて、とんでもないのです。
    彼がどうやって Club-LB にもぐりこんだのか、その辺りはお話を読んでいただくとして、今回はそんな経験不十分な若い男性が目の前に届いた箱入り女の子の荷物をドキドキしながら開封する様子をお楽しみいただければと思います。

    人間イヌのネタは、ネットで見かけるブ◯スーツの二番煎じです。
    ブ◯スーツの素晴らしさ・過激さと比べたら、こっちの人間イヌスーツは玩具のようなものですが、参考にさせていただいたこと、お礼を兼ねて報告させていただきます。
    (2013.8.18追記:ブ◯スーツをオリジナル考案された方について更科様より情報をいただきました。下記コメント「重要な追記」をご覧下さい。ありがとうございました >更科様)
    それから由梨絵ちゃんは人間イヌスーツの中に何時間も閉じ込められて、おしっことか暑さ対策とかどうするんだ等の心配があると思います。
    実はその辺りの設定は多少考えたのですが、お話の中で冗長になるので出すのをあっさり止めました。
    彼女がおしっこをしないのも、脱水症で倒れないのも、ファンタジーとして突っ込まないようにww。
    イラストも適当に描いたら、肝心の尻尾がイヌでなくキツネみたいになってしまいました。
    こいつは何時までたっても絵はヘタだなと笑ってお許し下さい。

    さて、今年の夏は例年にまして暑い日々が続いています。
    最高気温40度なんてニュースが普通になるとは、昔は想像もできませんでした。
    KSの女の子たちならどんな熱射の中で箱詰めにされたって耐えますが、私たち普通の人間はそうはいきません。
    皆様、暑さの中、無理をなさらず体調にお気をつけてお過ごし下さいませ。

    ありがとうございました。




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    No title

    今回のお話も興奮させていただきました。
    私も会員になりたいw
    l・)ノ最近人間のくす玉のネタが出てきてないので久しぶりに登場させてほしいw
       40cmのくす玉とかねw

    Re: No title

    ◎るいさん
    興奮していただけてよかったです!
    女の子の梱包モノは、いつ書いても楽しいですね。
    人間くす玉のリクエストもありがとうございます。
    以前どこかで書いたように、くす玉は新しいネタを持っています。
    お話はまだ何も考えていませんが、第2部が終わるまでにはやりますね。

    こちらでははじめまして

    ついにー!
    ついにキョートサプライズを1,2とも全話完全に3回読み返し、
    人物相関表を作り、やっとSNと本名を記憶し、
    時代の相関を把握し、ようやくコメントに書き込める資格を手に入れた、
    と勝手に判断している更科でございます。
    全部テキストに落としてスマホのリーダーアプリで拝読しましたが、
    乗り過ごしそうになること4回!
    ヤバかったです。

    読み返すたびに1話1話の丁寧な作り込みに感激。
    自分にじっくり時間があればこうやってきちんと書きたいよなーって
    思う、作品の緻密さがうらやましいです。
    Mの子の善なる想い、心のせめぎあい、色々な経験を経て今度は
    後輩を引っ張る立場になったKSOGの想いとか、ドラマありすぎ。

    新作のヒトイヌは大好物です!
    しっぽのギミックは想いつきませんでした。
    あの脳波ネコミミ持ってるのに。
    トイレのことなんかはこの程度の時間だったら全然問題ないし、
    相当汗かいてると思うのでまず大丈夫でしょう。
    妙な齟齬は一切感じませんでしたよ。
    それより、全頭マスクに犬耳つけてあげましょうよーヽ(´ー`)ノ

    重要な追記

    大変大切なことを申し上げるのを忘れていました。
    最近ネットで見かける「ブタスーツ」なるもの、
    オリジナルアイデアは同人サークル「クラフトE&S」の青龍様が、
    お友達サークル「黒妖社」のオリジナルキャラ「深雪ちゃん」を使った
    二次小説「深淵の淡雪」内で登場させたのが最初です。
    もう10年以上前のことで、当時そのアイデアに感激し、
    「自分もアイデアをお借りして何作か書いても良いか」と許可を戴き、
    数作発表した身としてはオリジナルのことを明記する義務があると思い
    こちらに記載させて頂きます。
    当時私が書いたものにはちゃんと明記してあったのですが、
    オリジナルを下げさせていただき、他に2ちゃんねる等にどなたかが
    書かれたりしてその経緯を知る人が少なくなってしまったようです。
    コメント欄をお借りしたことをお許し下さい。

    Re: こちらでははじめまして

    ◎更科さま
    とうとうコメントをいただけて喜んでおります。
    1部2部全話を3回読み返し、人物相関図でSNと本名を記憶ですか!?
    そこまでなさった方は、他にはおられないのではないかと・・。
    もしかしたら作者の私が分かっていないこともご存知かもしれませんね。
    何度も読んでいただけたことに大変感激です。

    KSのシリーズは私がネットの世界を知るよりも以前から、書き続け、手直しを繰り返したものなので、特に第1部はかなり時間をかけて書いています。
    その分、登場人物が多く各話統一性のないスタイルなので、非常に読みにくい部分があると思います。
    全体を通して共通する点があるとしたら、どの女性もマゾということくらいでしょう。
    (それやったら 82475 の書く話はいつもM女しか出てこんやないか、という突っ込みは甘んじて受けます:p)
    第2部は、第1部の時代に書きかけて放置されていたネタと、新しく書き下ろしたネタが半々です。
    ここ1年は時間の都合で深夜にちょこちょこと書くしかなく、その分投入できる『思い入れ』が減っていることを気にしています。

    人間イヌは齟齬なく読んでいただけたとのこと、よかったです。
    脳波ネコミミをお持ちとは羨ましいです。
    私はあれを知ったときから、緊縛・猿轡状態の女の子の頭につけてみたいと思っていました。
    Mっ気のあるコスプレイヤーさんとか、着衣緊縛でかぶってもらったら楽しいでしょうね。もう誰かやってるかな?
    全頭マスクの犬耳についてはまったく意識の外でした。
    たしかに耳があるとないではぜんぜん違いますね!
    次に機会があれば、ちゃんとつけてあげることにしましょう。

    もう一つのコメントで記していただいたブタスーツのオリジナルについては了解いたしました。
    私は更科様の作品で最初に知った訳ですが、生みの親となった方は別においでなのですね。
    第7話の後書きを手直ししておきます。

    では、今後ともお気軽に拙ブログサイトへお越し下さい。
    コメントありがとうございました!

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    Author:82475
    女性の拘束に関わる小説/SSと
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