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    キョートサプライズ セカンド・第6話(3/3) 佳織、帰国する

    9.山荘
    六甲の中腹に建つ豪華な山荘。
    "ここは知人に借りた別荘です。邪魔する者はいませんから、ゆっくり過ごしましょう"
    リチャードが言ったが、佳織はそれに喘ぎ声で応えた。
    「あぁ・・ん」
    佳織は寝室のベッドで、ショーツ1枚きりの姿で高手小手に縛られていた。
    "美しい、実に美しい" リチャードは縄束を手に目を細めて言う。
    "やはりカオリさんは、男に縛られてエクスタシーを感じるマゾヒストでしたね"
    "そんな、はっきり言わないで・・"
    "いえいえ、何度でも言わせて下さい。あなたは私が今まで縛ったM女性の中で最も魅力的だ"
    "リック、あなた、いったい"
    "サンフランシスコのシバリ・サークルで勉強しました。今は日本式緊縛の講師もしています。女性を拘束するのなら、やはり日本のシバリがベストですね"
    佳織の首筋をリチャードの舌が這った。
    "ひぁ・・っ"
    "カオリさんの望まないことはしません"
    "・・はあっ"
    "それとも、やはりノー・ロープで普通のセックスがいいですか?"
    "リック、・・あぁっ、・・あなた、こんなに意地悪だったなんて"
    "ご希望は?"
    "あぁ、・・縛ったままで、・・お願い"
    リチャードはにやっと笑った。
    "お望みのままに"
    リチャードの手が腰のショーツにかかった。
    佳織は、目を閉じてリチャードのするままに任せた。

    二人でシャワーを浴びた後、リチャードが言った。
    "私と結婚して下さい。カオリさん"
    "え、まだ知り合って一週間しか経たないに"
    "時間は重要ではありません。二人の結びつきの強さこそが大事なんです"
    "そんな、僕、急には決められません"
    "カオリさんは、私が嫌いですか?"
    "いいえ! そんなことはありませんっ"
    "・・分かりました"
    リチャードは少し間を置いて答えた。
    "ゆっくり考えて下さい。急がせるつもりはありません"
    そう言いながら、床に散らかった麻縄を集めた。
    それを丁寧に束ねて、ベッドに並べる。
    "ただし、あなたが結論を出すまで、帰しません"
    そう言って、縄束のひとつを再び取り上げた。

    10.翌日、KS事務所
    「今日は佳織と一緒やないんですか?」典子がリチャードに聞いた。
    「カオリサン? ホワイ、ウィズミー?」
    「あれ? ここんとこ、二人で仲良くしてると思ってたんやけどなぁ」
    腕組をして考え込んだ典子に洋子が聞いた。
    「佳織ちゃん、今日は来てないの?」
    「はい、お休みみたい。・・久しぶりの日本だから、どこか遊びに行ったのかもしれませんね」

    11.その頃、山荘
    寝室は空調が効いているので寒くも暑くもなかった。
    佳織は下着姿で、防水シートを敷いたベッドに仰向けに拘束されていた。
    大きく開脚した左右の足首に皮の枷がついていて、鎖でベッドの両端に繋がれている。
    両手は前手錠を掛けられただけなので、上半身を起すことは可能で、それでサイドテーブルの水差しから水を飲むこともできた。
    何度か脱出しようとしたが、南京錠で固定された足枷は外すことができなかった。
    手錠も、手首に血が滲むまでもがいたけれど、外すことはできなかった。

    不思議と腹は立たなかった。
    リチャードは最後まで優しかった。
    佳織を拘束してからも、佳織を気遣い、何度も振り返りながら部屋を出ていった。
    彼が戻るのは夜になるだろう。
    早急なプロポーズに応える気はなかった。応えられるとは思えなかった。
    二人とも、まだお互いを知らな過ぎる。
    でも、こうして自分を囲いたい彼の気持ちには応えてあげてもいいと思った。
    応えてあげたいと思った。

    変かな、僕。
    じっと天井を見て溜息をつく。
    両手を上に上げて、自分の身体を見下ろした。
    それほど大きくもない胸。筋肉はあるけど、ずんどうで丈夫なだけの身体。
    もっとふんわり柔らかい身体だったら、喜んでもらえるのにな。
    でも多少のことでは壊れないと思う。拷問されるのには向いてる、僕の身体。
    リックが帰ったら、もっとハードに責めてくれるかな。
    ・・ああ~っ、何考えてるんだよ、僕は!

    12.願望
    暗くなってから寝室のドアが開き、灯りが点いた
    "カオリさん?!"
    リチャードが佳織を見て叫んだ。
    佳織はベッドに拘束されたまま、ぶるぶる震えていた。
    "あ、あぁっ。リック、解いてっ"
    リチャードが走り寄る。慌てて佳織の身体を手でまさぐった。
    "どうしましたか?"
    "トイレに行かせて、・・お願い"
    "排泄してないのか! シートを敷いたのに"
    "だって、こんな綺麗なお部屋、汚せない"
    リチャードは急いでポケットから鍵を出すと、佳織の手錠と足枷を外した。
    そのまま佳織を抱き上げてバスルームに走った。
    「はぁっ、あぁ~っ!!」
    我慢しきれない声とともに、佳織はリチャードに抱かれたまま股間から大量の液体をこぼした。
    "あぁ、ごめんなさいっ。・・あなたのズボンを汚してしまった"
    "気にしないで"
    リチャードはバスルームで佳織の下着を脱がせると、自分の服が濡れるのも構わずシャワーの湯をかけた。
    "済みませんでした。一日中拘束するなんて、ひどいことを"
    "いいえ。・・僕、放置されて思い知りました"
    "何をですか?"
    "自分がいかにマゾかということを。いかに卑しい女だということを"
    "卑下することではありません"
    "僕、まだ、あなたと結婚できるかどうか分かりません"
    "・・"
    "でも、あなたには縛られるのは、嬉しかった"
    "カオリさん・・"
    "お願いがあるの。リック"
    佳織はリチャードを見て言った
    "僕をもっと責めて欲しい。手加減しないで、責めて、責めて、責めて欲しい。あなたの、気が済むまで"

    13.佳織被虐
    佳織の身体に縄が巻きつき、締め上げていた。
    「んっ、・・あああぁ!!」
    がくがくと首が揺れて、涙と涎が飛び散る。
    股間に割り込んだ縄をリチャードがぐいと引いた。
    「ひぃっ、はぁん!」
    大きな声を出して、全身をびくりと仰け反らせる。
    その身をリチャードが後ろから抱いた。
    左右の乳房を両手で同時に揉みしだく。
    「あぁ、あぁっ、あぁああん!!」

    2時間後、佳織はベランダで吊られていた。
    手首と足首を後ろで合わせてひと括りにし、そこを軒から縄で吊り下げられている。
    駿河問いの体勢である。
    厳しい逆海老に反り返った身体が痛々しいが、佳織は辛いとは訴えなかった。
    ただぎゅっと目を閉じ唇を咬みながら、手足にかかる自分自身の体重に耐えていた。
    眼下には1000万ドルの夜景と呼ばれる神戸の街の灯りが広がっている。
    ときおり風が吹いて佳織の身体は大きく揺れた。
    まるで何百メートルも下の街まで吹き飛ばされるかと思うほどに、大きく揺れながらくるくる回った。

    さらに2時間後、サウナルームの前にリチャードがいた。
    ガラスドアから中を覗き込んでそわそわしていたが、やがて腕時計を確認すると中に入ってずぶ濡れの女体を担ぎ出してきた。
    それは小さく折り畳まれて、ぎちぎちに緊縛された佳織だった。
    汗と涙でぐちょぐちょになった顔面に、濡れた前髪が張り付いて雫がぽたぽたと垂れていた。
    そのまま床に転がすと、したたり落ちる汗がたちまち水溜りを作って広がった。
    はぁ、・・はぁ、・・はぁ。
    佳織は荒い息をしながらも、ぐったりと動かない。
    股間には大量に溜まったとろとろの蜜が、汗と混じり合って泉のように溢れていた。
    佳織は摂氏98度のドライサウナの中に30分以上も放置されたのだった。
    リチャードは佳織の緊縛を解こうとしたが、ぐっしょり濡れて締まった縄は簡単には緩みそうになかった。
    あきらめて縄を掛けたままバスルームに運び、シャワーの冷水をかけた。
    ひぃっ!!
    汗まみれの女体ががくがくと跳ねた。

    "これ以上は危険です。もう止めましょう"
    佳織はリチャードを見上げ、にやっと笑いながら首を横に振った。
    "駄目、もっと、・・僕を、壊れるまで、責めて"
    そう言って意識を失った。

    14.脱出
    目が覚めると佳織は全裸でベッドに寝ていた。
    無意識に頭に手をやろうとして、後ろ手に緊縛されたままであることに気づいた。
    あれ? ・・でもちょっと違う。
    汗まみれだった身体はさっぱりしていて、髪も乾かされていた。
    自分を縛る縄も新しくなっていた。
    リックが僕を綺麗に洗ってくれたのか。
    佳織は、被虐の嵐の中で暴走した自分を心配そうに見ていたリチャードを思い出した。
    恥ずかしさと申し訳なさで顔が熱くなった。

    ・・そうだ、リックは?
    「リック?、リ~ック!」
    何度か叫んでみたが、返事はなかった。
    リチャードはどこへいるのだろうか?

    少し動くと身体を起こすことができた。
    どうやら自分は鎖と錠前で拘束されているのではなく、縄で縛られているだけのようだった。
    ベッドに拘束もされていないから、這ってなら部屋の中を移動できるだろう。
    自分を縛る縄を観察する。
    あれ?
    背中で縛られた手の指の届く範囲に結び目があった。
    肩をすぼめて上半身を縛る縄の具合を調べる。
    抜けられる!
    これはいったいどういうことだろう。
    リチャードがこんな縛り方をするはずはなかった。

    見回すと、サイドテーブルに自分のパンツスーツとブラウスがきちんと畳まれているのが分かった。
    その上には綺麗に洗って乾かした下着。
    そして自分のバッグと携帯電話。
    もしかして、これはリチャードのメッセージだろうか。
    彼は僕に抜けてみろと言ってるのか。
    もし僕が脱出できたら、そのとき僕は彼の元から解放されるということか。
    そうか。
    ・・なら、僕はどうしたい? 僕の望みは何?

    佳織は目を閉じて考えた。
    心の中には、まだ被虐の願望が小さな炭火のように燃えていた。
    嬲られると思うだけで、とろけそうになる女の想いがあった。
    このまま責められていたい。ずっと囲われていたい。
    ・・ねぇ、それが僕の望みなの?
    それで本当にいいの?

    やがて佳織は決断した。
    うおぉぉぉ~っ!!!
    心の中で雄叫びを上げながら、猛然と挑戦を開始した。
    ・・思い出すんだっ。昔やったことを。
    手首をこじるように動かす。
    リチャードの縛り方を思い浮かべながら、背中の結び目を探る。
    ほんの少しの指掛かりが見つかればいいのだ。それが脱出への糸口なのだ。
    指が何もない空をまさぐった。あぁっ、分からない!
    もどかしさが込み上がる。
    佳織はベッドの上でごろごろ転がりながら、縄目を辿ろうとした。
    駄目っ。焦ってはダメだ!
    冷静さをなくしたらどんな簡単なエスケープもできなくなる。昔、勉強したじゃないか。
    逆さ吊りのエスケープをする涼の姿がよぎった。
    いつの間にか指先だけに意識を集中していた。
    届けっ、届いてっ。あと5ミリだけ!!
    昔の感覚が蘇りかけていた。
    もう少し。あぁ、もうちょっと・・。
    縄の結び目の輪に人差し指が掛かった。
    注意深く引き寄せて、親指も掛けることができた。
    やったっ!!

    両手が自由になると、他の縄は順に解くことができた。
    すべての縄から脱出すると、佳織はベッドから降り立った。
    サイドテーブルの服を着て、バッグと携帯電話を持った。
    山荘じゅうを調べて歩いたが、リチャードの姿を見つけることはできなかった。
    佳織は玄関を出た。
    最後に振り向いて深くお辞儀をすると、一人で坂道を下っていった。
    もう明け方が近い時刻だった。

    リチャードは去ってゆく佳織を庭から見ていた。
    "さすがです。カオリさん"
    そうつぶやくと、煙草に火を点けて空を見上げた。
    ・・You can fly away, my little bird,

    15.公演会場の準備
    1週間後、京都市内の繁華街にあるクラブでKSの定期公演が開かれようとしていた。
    フロアはいつものテーブルとソファを片付け、パイプ椅子をずらりと並べて多数の観客が座れるようにしている。
    今回の目玉は、涼と麗華のエスケープ、そしてリチャードから購入したイリュージョンの新作である。
    皆が準備に忙しくしているところに佳織が現れた。
    「佳織ぃ、今までどこに行ってたのよー」
    「ごめん、また実家へ戻ってた」
    そう言って典子に謝ってから、佳織は自分を見ているリチャードに気がついた。
    二人でフロアの隅に行き、他の者に聞こえないよう小声で話した。

    "ごめんなさい。勝手に帰って"
    "私こそお詫びします。カオリさんにはひどいことをしました"
    "あのとき、わざと僕が脱出できるように縛ったの?"
    "はい。ああしないとカオリさんは納得して帰ってくれないと思いました"
    "もし僕が脱出できなかったら、まだあそこに閉じ込めていたの?"
    "いいえ。どちらにしても帰ってもらうつもりでした。あなたへのプロポーズは撤回します。私の佳織さんへの気持ちに嘘はありませんが、もう迷惑はかけません"
    "ねぇ、リック。実は僕、両親の家に帰ってたんだ・・"

    そのとき、フロアの反対側で騒ぎが起こった。
    そこには十字架が置かれていた。
    イリュージョンの道具と一緒に購入したリチャードの拷問器具だった。
    リチャードが走っていった。佳織もついて行く。
    "どうしましたか!?"
    「手が取れちゃいましたぁ」
    「はぁ?」

    洋子はリチャードの十字架が気に入り、会場にディスプレイとして持ち込んだ。
    そこに生身の女性を磔にしようとしたが、一般向けの公演でそんなことは止めてくれと典子に言われた。
    そこでマネキンに魔女の衣装を着せて飾ることにした。
    すぐに人間でないと分かる、目鼻のない木製の等身大人形である。
    ただ今の騒ぎは、そのマネキンを十字架に取り付けようとしたら、手首が抜け落ちてしまったのだった。
    「これは、ここで修理するのは無理だね」
    人形を調べた長谷川が報告する。
    手首と腕を繋ぐ金属の芯棒がぽっきり折れていた。
    「仕方ないわね。でも人形なしで十字架だけ飾るなんてできないわねぇ」洋子がなぜか嬉しそうに言った。
    「洋子さん、まさか自分が代わりになるなんて許しませんよ」典子が先手を打って止める。
    「え~、どうしてぇ?」
    「社長が磔になってるなんて知れたら大騒ぎになるでしょーが!」
    「じゃぁ、どうするのよ?」
    人形の代役を務めることができる女性などいなかった。この公演で役目のない暇なEAはいないのだ。
    「まあ、人形を架けなくても、十字架だけ飾れば、」
    典子がそう言いかけたとき、佳織が手を上げた。
    「僕にさせてくれないかな。その人形の役」
    え? 皆が佳織を見た。
    「佳織、さっきの洋子さんの発言は冗談やで?」典子が言った。
    「分かってる。・・でも、こんなに綺麗な十字架、何もしないのはもったいないよ」
    「4時間ぶっ通しの磔よ。佳織、もう現役やないんやから」
    「大丈夫。僕のことは、典が一番よく知ってるはずだよ」
    典子は佳織を見て少し考えた。
    「・・分かった。佳織を信じる」
    人形の代役は佳織に決まった。

    佳織の衣装合わせをメイク担当の綾乃が手伝った。
    壊れたマネキン人形は身長が170センチあり、しかも普通の人間よりも小顔にできていたので、佳織は人形の衣装をそのまま着ることができた。
    「それから、衣装の下にこれを着て下さい」
    綾乃が茶色のタイツを差し出した。
    「全身タイツ?」
    「典子さんの指示です。・・無機質な人形を演じて欲しいって」
    そうか。僕はモノになるんだな。
    「それに、」
    綾乃はくすりと笑った。
    「きっと佳織さんはものすごくドMな表情になる、そしたらお客様がステージより佳織さんの方ばかり見て困るから、顔を隠すんだって」
    「・・典め」

    16.KS定期公演
    KSの定期公演が始まった。
    夏休み中の家族連れを含むたくさんの観客がやってきた。
    逆さ吊りの緊縛から脱出する涼を手に汗を握って応援した。
    ワインボトルの水中で入れ替わる二人の美女に大きな拍手を送った。

    ステージに反対側には2メートルほどの高さの十字架が展示されていた。
    細かい金属の装飾が施された、アンティックな雰囲気の十字架だった。
    十字架には、魔女の格好をした等身大の人形が取り付けられていた。
    まるで本物の人間と同じように、両手を広げて手枷と足枷で固定されていた。
    大きな三角の帽子と金色の毛糸で作った長い髪の毛。そしてその下には茶色いのっぺらぼうの顔があった。
    開場したときから終演して最後の客が帰るまで、それはずっとスポットライトに照らされてディスプレイされていた。
    よく観察すれば、その魔女人形はときおり首を振ったり、手足を動かしたりするのが分かったはずだった。
    でも、その動きはほんのわずかだったし、何よりどの客もステージの方に見入っていたので、気づいた者は誰もいなかった。

    ただ一人、一番後ろの席に座った東洋系アメリカ人の男性だけが、ステージよりもその魔女人形の方をずっと見ていた。

    17.終演
    "カオリさんっ!!"
    リチャードが十字架から魔女人形を解放すると、その人形はリチャードに腕の中に崩れ落ちた。
    リチャードは急いで魔女のコスチュームを脱がせ、全身タイツの頭部を開いた。
    汗にまみれた佳織の顔が現れた。
    "どうしてカオリさんがこんなモデルを"
    "だって、リックの作品だから。・・綺麗に飾ってあげないと可哀想"
    "あなたが、そこまでする必要はもうないのですよ"
    "リック、あのね、"
    佳織が言った。
    "僕、両親の家に帰ってたんだ"
    "ああ、昼間もそんなことを言ってましたね"
    "報告したんだ。・・僕には大切な友人がいるって"
    "え?"
    "その友人は、知り合ってまだ少しだけど、とても尊敬できる男性で、もしかしたら、その人と人生を一緒に歩むかもしれない、って"
    佳織はリチャードをじっと見つめた。
    "リック、あなたのことです。・・I love you, forever."
    キョートサプライズのメンバー全員が取り囲む中で二人はキスをした。

    18.1年後、KS事務所
    純生が事務室にやってきた。
    「佳織から写真が送られてきたって!?」
    「うん。ほら!」典子がパソコンの画面を見せた。
    そこには佳織とリチャードの写真が表示されていた。
    椅子に座る佳織とその後ろに立つリチャード。佳織の膝には白いベビー服に包まれた女の子の赤ちゃんがいた。
    幸せそうな家族の写真だった。
    「うわぁっ。可愛い!!」
    「皆のアドレスにも転送するからねっ、今まで佳織と関わった人、みんなに」
    「えっ、へっ、へっ、へぇ」
    「何やの。その気色(きしょく)悪い笑い方は」
    「典子、追い越されたね。一番奥手だった佳織に」
    「あ、そういうこと?」
    「あたし達のトップで結婚したくせに。・・そろそろ真剣に子作りしないと、あたしと美香も追い越すぞぉ」
    「どおいう意味よ。・・あぁっ、まさか、」
    典子は立ち上がって純生に詰め寄った。
    「まさか、あんたらも・・」
    「へっへっへぇ。まだ秘密ぅ」
    「もったいつけないで、白状しなさいっ」
    「だから、まだ内緒だってぇ。・・じゃね!」
    「こらぁ!! 逃げるなぁ」



    ~登場人物紹介~
    小嶋佳織 29才、本話主人公。一人称は「僕」。KSの元EA/FB。今はアメリカに住んでいる。
    黒川典子 29才、KSのマネージャー。佳織の同期。
    鈴木純生(すみお) 29才、EA/FBのリーダー。佳織の同期。
    リチャード・フジタ 36才、イリュージョン・メーカーをしている日系アメリカ人。
    加山涼 22才、EA/FB。
    張麗華 22才、EA/FB。
    寺原詩織 20才、EA/FB。
    臼井由梨絵 21才 、EA/FB。
    市川綾乃 26才、KSの事務担当。元EA/FB。
    長谷川行雄 KSの指導者
    島洋子 KS代表

    佳織さんの登場です。
    あれから8年が過ぎ、彼女はアメリカで一人がんばっています。
    おそらく恋愛は何度も経験しましたが、決まった相手と結びつくには至ってません。
    以前、彼女が主役のお話を書いたときはちょっと可哀想な目に合わせたので、再登場するときはきっとハッピーエンドにしてあげようと決めていました。
    第1部の佳織をご記憶の皆様には、最後の家族写真で一緒に喜んでいただければ幸いです。

    冒頭のきんぴらライスバーガーの機内食は実話です。
    私は日本発の機内でこれを食べて、J◯Lの経費削減もここまできたのかと嘆息した覚えがあります。
    (実際に経費削減が目的かどうか、知りませんが・・)
    隣席でアメリカ人の親子が本当に目を白黒させながら食べていました。

    本話では新しいネタをいくつかやりました。
    ワインボトルの中に浮かぶ美女、サウナの中に緊縛放置、そして全タイコスプレで等身大人形風の磔。
    単独では一つのお話になりにくいものばかりなので、なかなか発表できずに長年抱えていたネタでした。
    私の中にはまだいくつか小ネタがあります。
    モチベーションのあるうちに、早くどこかで描かなかければと焦っています。
    なおボトルのイリュージョンはタネ明かしをしていますが、これは、閉所(しかも水中)に女の子を閉じ込めることに萌えた作者のファンタジーです。決してマジックの実現性を狙って考えたものではありません。
    拙サイトの小説をお読み下さっている皆様ならご理解いただけているとは思いますが、一応念のため。

    ありがとうございました。

    PS:
    今回、『準備中(近日公開)』の案内から実際の公開まで、都合により大変時間がかかったことをお詫び申し上げます。





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    No title

    いいお話でした!ボトルのイリュージョンよかったです!

    Re: No title

    ◎るいさん
    どうもどうも、です!
    イリュージョンよかったとのこと、ありがとうございます。

    No title

    佳織が幸せそうで何よりです。

    Re: No title

    ◎とうめいさん
    佳織が幸せになるお話をようやく描けましたよ。

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