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    はだかリボン大作戦(2/2)

    10.
    胸がいっぱいになって、息が苦しかった。
    落ち着け、小町っ。パニクったら、あかんっ。
    そや、この後のこと考えようっ。失敗は許されへん。
    頭の中でシミュレーションする。
    彼が箱を空けてくれたら、にっこり笑ってハッピーバースデイって言う。
    それから立ち上がってリボンを解いてもらって、・・ううん、それより縛られたままお姫様抱っこでベッドに運んでもらう方がいいかも。
    どき、どき、どき。
    もし彼がいきなり抱きついてきたら、慌てないで、まずあたしをベッドに運んで、それからね♥、って、あぁ~っ、言われへんよぉそんな恥ずかしいこと。
    やっぱり恥じらいを見せながら、どうぞあなたの好きにしてくださいって、お願いするのが可愛いかな。
    そしたら、彼はボクの好きにしてええんやなって言って、あたしは縛られたまま無抵抗で・・。
    ああ~っ、もう、何考えてるんよぉっ。
    落ち着いてっ。落ち着けっ、あたし!
    どきん、どきん、どきん。

    はだかリボン大作戦

    もう駄目だった。一度乱れた思考は元に戻らなかった。
    ・・縛られてる。・・何もかも見られて。・・彼の思いのまま。
    小町の頭の中を被虐的なイメージがとめどなく駆け巡る。
    あぁっ、あたし、あたしっ。
    胸の鼓動は痛いほどに高まっていた。身体中が熱くなり、もどかしさがつのった。
    健くんっ。・・早く、早く、あたしを出して。
    もどかしさを誤魔化すように、箱の中に座った状態で全身の筋肉にぎゅっと力を込めた。
    両手をグーの形に握って、首を前後左右にぐりんぐりんと動かした。
    眼鏡が何かに当たり、ずるりと外れて落ちた。
    あ!
    視界がぼやけて何も見えなくなった。

    11.
    爽やかな風が吹くお昼前。
    誰もいない部屋に大きなダンボール箱が置かれている。
    ハート模様の包装紙でラッピングされたダンボール箱。
    ときおり窓のレースのカーテンが揺れる以外、部屋の中は静かで何も動くものはなかった。
    しかし、よく耳をすませば誰でも気がつくはずだった。
    その気配に。
    箱の中からかすかに伝わる物音と少女の息づかいに。

    12.
    呼び鈴が何度か繰り返して鳴った。
    やがて玄関の鍵が開き、守口健が入ってきた。
    靴を脱いで上がる。
    正面の床に1枚の便箋が置いてあった。
    『階段を上がって私の部屋にどうぞ こまち』
    それは、理子が書いて残したものだった。
    二階に上がるとドアの一つに『こまちの部屋』と書いた便箋が貼ってあった。
    そのドアをノックする。返事はなかった。
    健はドアを開けて部屋に入った。

    部屋の中に、ハート模様の包装紙と赤いリボンで飾られたダンボール箱があった。
    『ここから開けてね♥』と書いた札が読めた。
    何やこれは?
    いぶかしながら箱を見る。
    次の瞬間、その気配に気がついた。高野さん!?
    健は箱に走り寄って耳を近づけた。
    ごとごとという物音に混じって小町の声が聞こえた。
    「・・ぁぁ、・・んっ、」
    「高野さんっ」
    急いでリボンを解き、包装紙をびりびりと破いた。
    蓋を開けると、赤いリボンで縛られた裸の少女が入っていた。
    「高野さん!」
    健を見上げる小町の目が潤んでいた。
    「・・たけし、くん、・・来てくれた」
    消えそうな声で言った。

    13.
    健は小町を縛るリボンを苦労して解いた。
    小町は自分で立てなかったので、肩を支えて箱から出してあげた。
    小町の裸を直接見ないように注意して羽織らせるものを探し、ベッドに敷いてあったタオルケットを小町の身体に巻いた。
    箱の中に落ちていた眼鏡をかけさせると並んで座り、乱れた頭を撫でてあげた。
    「大丈夫?」
    「・・あ、あたし、あたし」
    「何も喋らんでいいから」
    ゆっくり背中をさすった。
    「えっ、・・え、ええぇ~ん!」
    小町はぼろぼろ涙を流して泣き出した。
    健は黙って小町の背中をさすり続けた。

    ようやく落ち着いた小町は健の肩に頭を持たせかけた。
    「ごめん」
    「いいよ」
    「あたし、健くんに・・」
    「わかってる。ボクのためにしてくれたんやろ?」
    「うん」
    「嬉しいけど、こんなことまでせんでもええのに」
    「でも、」
    「高野さんはボクの一番大事な人やから」
    「ほんま?」
    「ほんまや」
    「・・なら、ぎゅっと抱いてくれる」
    「ぎゅっと?」
    「うん、力いっぱい」
    健は小町の背中と腰に手を回して抱いた。
    「あぁっ。・・もっと、強く、お願い」
    両方の腕に込める力を強めた。小町の腰が折れそうに思えた。
    「はぁっ・・ん!」
    まるで電流が走ったかのように、小町の身体がびくんと動いた。
    タオルケットが外れて床に落ちた。
    「あ、あぁっ・・、健くん」
    小町は自分から健に抱きついてきた。
    健は子猫のように膝に乗ってきた全裸の小町を抱きしめた。
    その身体はすべすべしていて、とても柔らかかった。

    14.
    月曜日。
    学校で理子が小町に聞いた。
    「ええ!? 何もせんと終わった? えっちどころかキスもせえへんかったんか」
    「うん。それはもういいの」
    「あれだけ念入りに準備したのに。まっぱの女子を前にして、どれだけヘタレやねんっ、あの男は」
    「健くんはヘタレなんかやないよ。優しくて、紳士やもん」
    「まあ、小町がそう思て満足やったら、かまへんけど」
    「あたしが泣いたときは抱きしめてくれたし、お料理出すときかて、身体にかかったら火傷するって自分で運んでくれたし」
    「へ?」
    「一緒にいる間、何回もあたしのこと綺麗って言ってくれたもん」
    「なぁ小町。もしかして、あんた、守口の前でずっと裸でいたんか?」
    「うんっ。彼が帰るとき玄関でバイバイってするの、誰かに見らへんかハラハラしたけど。・・普通そうするもんやないの?」
    「普通は、一発えっちしたら、その後は服着るんとちゃうかなぁ」
    「え~っ! でも男の子って、その方が嬉しいんでしょぉ?」
    「まぁ、嬉しいちゅうたら嬉しいやろけど、守口にはそれも拷問やったかもしれんなぁ」
    「やぁ~っ。あたし、はしたないって思われた? ね、理子ぉ~!」
    小町は頭を押さえながら、その辺りをばたばたと駆け回った。
    「やってしもたもんは仕方ないやん。それに守口はそおいうことを含めて、小町を好きになってくれたんやろ?」
    「そう、そうやもん!」
    小町はたちまち復活して元気になる。
    「実はもう約束してるの」
    「何の約束?」
    「こんどね、理子と木村センパイとダブルデートしよぉって」
    「なんでウチらが出てくんねん」
    「そやかて、あんな裸リボン一人では無理やし、誰が手伝ってくれたんって彼に聞かれて」
    「ウチの名前出したんか?」
    「あかんかった?」
    「あ゛~っ」
    今度は理子が頭を押さえる。
    「それでねっ、ほら見てっ」
    「え」
    小町が差し出した紙には『りこ&こまち♥はだかサービス大作戦』と大書きされていた。
    「何これ」
    「あたしか理子の家に皆で集まってね、女の子は裸になって男の子にサービスしてあげるの。・・あ、裸でサービスって、何もえっちなことはせえへんからね。お菓子食べたり、一緒にゲームしたりして遊ぶだけ」
    「はぁ?」
    「ほら、理子もセンパイで裸リボン練習したって言うてたやん。そやけど裸になるんやったら、女の子の方が絶対に可愛いでしょ? それで男の子も喜んでくれるし。あたしね、健くんがあたし以外の子の裸を見るの、理子やったらOKやもん。それにね、・・うふふっ」
    小町は嬉しくてしかたないという風に、両手を口の前に当てて笑った。
    「男の人がきちんと服着てて、女の子だけ裸になるって、何かドキドキせえへん?」
    「CMNFかぁっ」
    「英語で言われても分からへんよ。ねぇ、健くんも賛成してくれてるし、木村センパイに提案してみてよ」
    「イヤや、そんな恥ずかしこと。ウチはそおいう趣味は・・」
    「こら、理子」
    小町は両手を腰にあてて怒るふりをした。
    「だいたい、あたしに裸リボンさせたんは理子やんか」
    「ひ」
    「全裸が恥ずかしいんやったら、裸エプロンも可愛いよね」
    「は、はだかえぷろん・・」
    「そうか、男物のだぶだぶのワイシャツ1枚だけ着てあげるのも男のロマンなんやて、健くんが」
    「そんなマニアックな世界、ウチは無理やぁ」
    理子は立ち上がって逃げ出した。
    「ちょっと、理子っ。・・男の子に見せる前に二人でリハーサルしてもええから、ねぇ~!」
    小町も立ち上がって追いかけて行く。
    「理子ぉ~!!」
    「勘弁してくれぇ~」



    ~登場人物紹介~

    高野小町(こまち): 16才 高校2年生。彼との進展しない関係に悩む眼鏡少女。
    守口健 (たけし): 16才 高校2年生。小町の彼氏。
    大坪理子(りこ): 16才 高校2年生。小町の親友。面倒見がいい。
    母さん: 小町の母親。調子がいい。
    木村哲雄: 17才 高校3年生。理子の彼氏。

    ベタベタの『プレゼントは、わ・た・し』のお話ですww。
    元々超短SSのつもりで書き始めましたが、収まりがつかずに中編になってしまいました。
    エピソードを絞りきれないのは、我ながら最近のよくない癖です。

    作者が裸リボンで拘るのは、リボンで手足を拘束することです。
    世に裸リボンのイラストやシチュエーションは数ありますが、私は、女性が裸の身体にリボンを巻きつけて笑っているだけの構図には何も感じることができません。
    身動きが自由な裸リボンは、ただのファッションあるいは露出趣味だと思います。
    プレゼントになるということは、相手に従属することです。
    リボンで自らを拘束することで女性は従属する意志を示すのです。
    もちろん縄や拘束具ではありませんから、もがいて暴れば脱出も可能です。
    でも彼女は決して暴れたりしないのです。それどころか、拘束された姿勢を努めて保ちリボンの形が崩れないようにして頑張るのです。
    こういうシチュエーションであれば、ごく簡単な前手縛りしか施していなくても、私には最高の萌えになります。
    そういえば最近、女性の緊縛がメジャーになってそれ自体は嬉しいですけれど、亀甲縛りなどと称して胴体に菱縄モドキの縄飾りをしただけで、肝心の両手が自由なままの絵面を見かけます。これに萌える人っていったいどんな人なんだろうと思います。
    (すみません、最後は蛇足でした)

    さて、小町ちゃんは裸リボンからCMNFの方面に何かが目覚めてしまったようです。
    いつ書けるかわかりませんが、次は「はだかサービス大作戦」に無理矢理付き合わされて恥ずかしがる理子ちゃんの姿を描いてみたいですね。

    ありがとうございました。




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