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    侵入者

    1.
    その夜、大停電は突然やってきた。
    ビルの照明が消え、街灯が消え、信号が消え、そして街は大騒ぎになった。
    何で停電になったのか、理由(わけ)なんか知らないし興味もない。
    ただ、チャンスだと思った。
    俺は真っ暗になった街を走った。
    あの、長い塀(へい)が1キロ以上も続く道に来ると、走るのを止めた。
    静かな住宅街も灯りが消えて暗かったが、月明かりを頼りに歩いた。
    前から狙いをつけていたのは、塀の中から大きな木が枝を張り出している場所だ。
    そこは近所の誰かが駐めているのだろう、いつも塀に沿ってハイルーフのワゴン車が置いてあるのだ。
    ワゴン車の屋根に上がり、塀の上に手を伸ばした。
    「おっと」
    やっぱり有刺鉄線が張ってあった。
    俺は細引ロープを出して頭上の木の枝に投げた。
    何度か投げ直してうまく掛かると、ロープを辿って枝にしがみつく。
    へへっ。
    身の軽さが俺の身上だ。
    塀を越えて、反対側に降り立った。
    そこはまるで森のようになっていて、堀の外の住宅街とは別世界だった。
    月明かりも木々に遮られて、何も見えない。
    しばらく様子を伺ったが、警備員がやってくる気配はなかった。
    よし、うまくいったようだ。
    俺はポケットライトを点けて暗闇の中を歩き出した。
    ・・
    何ヶ月か前、俺はこの屋敷に別の場所から侵入しようとして捕まったことがある。
    何かを盗むためじゃなかった。
    ただ、このやたら広い屋敷にどんな金持ちが住んでいるのか見てやろうと思っただけだった。
    でもどこかの防犯センサーに引っかかってしまったんだろう、あっという間に警備員が駆けつけてきたのだ。
    いつかリベンジしてやる。
    俺は屋敷の周辺を歩き回って、チャンスを狙っていた。
    そしてそのチャンスは、停電という思わぬ形でやってきたのだった。

    2.
    いったいどこまで続くんだ、この森は。
    もう10分以上歩いているのに、まだ建物の影も見えなかった。
    真っ暗な中を勘を頼りに歩いてきたから、元の侵入地点に戻れるかどうか不安になってきた。
    あきらめて帰るか?
    そう思った頃、開けた場所に出た。
    小さな池の横にベンチ。そしてコンクリートの台とその上に白い彫像。
    そこだけ木の生えていない空間に月の光が照って明るかった。
    池の横には照明灯が立っていたけど、灯りは点いていなかった。
    俺はベンチに座った。ぎぃっと軋む音がした。
    静かだった。回りは真っ黒な森。空には満月。
    さあ、どうする?
    「あの、もし」
    最初、俺はその声に気づかなかった。
    「お客様」
    俺は飛び上がった。女の声だった。見つかった!
    身構えて周囲を見る。誰もいなかった。
    ただ、明らかに人の気配があった。
    「どこだ?」
    「こちらです」
    その声はコンクリートの台の上から聞こえた。
    見上げてポケットライトで照らすと、彫像が俺を見下ろしていた。
    !!
    その彫像は下半分が丸くて白い柱になっていた。
    上半分は人間の女だった。
    裸の女が、両手で自分の胸を隠していた。
    ・・逃げなくては。一瞬そう思ったが、雰囲気が異様だった。
    何だ、この女は? こんな高い柱の上で裸になって何をしてるんだ?

    石膏オブジェ

    「誰だ、お前は」
    「オブジェです」
    「?」

    オブジェの少女

    「本来、お客様と直接お言葉を交わすことは、許されないのですが・・」
    大きな声ではないが、はっきりと通る声だった。
    「照明に不具合がありましたようで申し訳ございません。すぐに係の者が参りますから、しばらくお待ち下さい」
    「故障じゃないよ。停電だ。街中真っ暗になってるぜ」
    「停電・・でございますか?」
    「知らなかったのか?」
    「私は、ずっとここにいたものですから」
    「お前は何をしてるんだ? ヌードでサービスしてくれるのは嬉しいがな」
    「あの、失礼ですが、お客様は当館にご滞在の方では」
    「裏の塀を越えて入ってきた。たかが停電で俺を見逃すとは、ここの防犯システムも役立たずだな」
    女が驚くのが判った。自分の胸を隠す腕がぎゅっと締まった。
    「そうでございますか。では、泥棒様?」
    「俺は泥棒じゃねぇ。・・もう一回聞くが、そこで何をしてるんだ」
    「私は、オブジェとしてここに飾られております」
    「オブジェ?」
    「暗いのでよくご覧いただけないかもしれませんが・・」
    俺はポケットライトをかざして女を見る。外に出ているのは女の上半身だけで、ヘソから下は柱の陰で見えなかった。
    「お前、その中に座っているのか?」
    「いいえ。この柱は石膏でできておりまして、私の下半身はその中に固められております」
    「!!」
    「ここは、オブジェを展示する庭園です。この先、お屋敷までの小道に私と同じ石膏オブジェがいくつも置かれています」
    俺は言葉をなくした。
    この屋敷は、生きた女をこんなモノにして喜ぶ変態の巣だったのか。
    「あの、大変驚かれたとは思いますが・・」
    「驚いたよ」
    「オブジェは、私を含め、健康を損なわないように適切に管理されていますから、問題はございません」
    「あのな。問題って、そういう問題じゃないだろ」
    「はい?」
    「お前、いつからそこにいる?」
    「昨日の朝からでございます」
    「何で裸なんだ。雨でも降ったらどうする」
    「着衣か裸体かに決まりはありませんが、今の季節でしたら天候によらず概ねこのような姿が多ございます。でも、私どもをお気遣いになって下さるお客様から、カーディガンを掛けていただいたり、雨の日に傘を差しかけていただいて感激することもございます」
    「お前、年中、そこに立ってるのか」
    「はい。合間にはお屋敷の用事もいたしますが」
    「それで平気なのか」
    「それは先程も申しました通り、健康に問題は」
    「そうじゃない! そんなことは聞いてねぇ!!」
    俺はだんだん腹が立ってきた。
    女の気取った物言いのせいではなかった。
    ただ、自分のことなのに、まるで他人事のようにさらさらと話す様子が気に食わなかったのだ。
    「お前、モノじゃねぇんだぞ? 生きた人間なんだぞ! 何で人間をそんな風にして面白いんだ。自分で変だと思わねぇのか!?」
    女は一瞬真顔になって俺を見た。それからにっこり笑って言った。
    「それが私の務めでございますから」
    「な」
    「お分かりいただけないかもしれませんが、世の中には若い女をこのように扱って喜ばれる方がいらっしゃいます。そして私はそのような方にお仕えする身です」
    「・・分からねぇよ」
    「こういう姿でお仕えして喜んでいただけるのは、私にとりましても大変な・・」
    「分からねぇって言ってるだろ!!」

    3.
    俺は石膏の柱に飛びついた。
    柱を抱えて倒そうとしたが、柱はびくともしなかった。
    よほど頑丈にできているらしい。
    くそっ、それなら。俺は柱によじ登った。
    「危のうございます!」
    柱の上面は女の胴が生えている以外は平らだった。
    俺はそこに立つと、女の肩を掴んだ。
    「あぁっ、直接お手を触れることは、・・禁止、ですっ」
    女が身を屈めてわめいた。
    「うるせぇ!」
    俺は女の手首を握って力任せに背中に捻り上げた。
    細引ロープをポケットから出す。
    「くっ」
    縛り方なんぞ知らないから、女の両方の手首を合わせてまとめてロープをぐるぐる巻き、それから縄が緩まないように手首の間を直角に締めて縛った。
    女が無抵抗になると、俺は女の背中の側にしゃがみ、後ろから両手で女の胸を押さえた。
    「お前、変態金持ちの玩具にされて嬉しいのかよ!」
    力を入れて揉んだ。
    「ああっ!」
    そこは信じられないくらいに柔らかかった。
    俺はまだ女を知らなかった。俺の知らないところに、こんなに柔らかい生き物がいたのか。
    「い、痛い、です。・・もう少し、優しく、・・どうか優しく、お願い」
    俺は乱暴に押さえるのを止めた。
    力を緩めて手のひらをお椀のようにすると、女の乳房の形がよくわかった。
    それは大きすぎず、小さすぎず、俺の手の中に収まった。
    「そ、それで、・・イイ、です。・・ゆっくり、下から、持ち上げるように・・」
    俺は言われるままに女の胸をゆっくり揉み上げた。
    自分の股間がみるみる固くなるのを感じた。
    「はん、はぁん、はぁ、ん・・」
    「くそっ。はぁ、はぁ、はぁ・・」
    女と俺は揃って喘いだ。
    俺の手の動きが次第に遅くなって、そして止まった。
    女は両目を閉じたまま肩を上下させて喘いでいる。
    俺は自分の手を女の脇腹に移動させた。
    ゆっくりと、力を入れ過ぎないように注意して指先で撫でた。
    脇腹から腹の前。へその周囲も撫でた。
    女の身体は柔らかいだけでなく、どこもかしこもすべすべだった。
    「あぁ・・」
    女がゆっくり俺を見上げて微笑んだ。
    「お上手です。女の身体を初めて触ったとは思えないくらい」
    「分かるのか?」
    「一応、男の方にお尽くしする訓練を受けておりますから」
    俺は柱の上にしゃがんだまま、後ろから女を抱いた。
    「・・悪かった」
    「い、いえ」
    「お前、いくつだ」
    「17です」
    「俺と同じか」
    「では、泥棒様は高校生?」
    「んなもん、1年の1学期で中退したよ。それから、俺は泥棒じゃねぇって言ってるだろ」
    「じゃあ、何ですか」
    「その、ちょっと金持ちってのが、どんなもんか、見に来ただけだ」
    女が少し笑った。
    「おかしいかよ?」
    「あ、ごめんなさい。・・その、お金持ちの暮らしを見る代わりに、私のようなモノを見てしまったのですね」
    「違いねぇ。はは」
    「うふふふ」
    俺は女の髪を撫でた。
    「・・お前、笑ったら普通の女だな」
    「え? ・・あ」
    女が急に顔を引き締めた。
    「あ、あの。その。・・私は決して、そのような」
    「もういいじゃねぇか。泥棒の前で気どらなくても」

    4.
    それから俺は女の身体を抱いたまま、女から話を聞いた。
    女は中学を出てからこの屋敷にメイドとして住み込みで勤めているという。
    屋敷の主人は大変な金持ちで、この国の政治まで左右できる力を持っているらしい。
    女はその主人に選ばれて、オブジェとして飾られることになった。
    石膏柱に埋められて庭に置かれるのが2日間、それから休みが2日あって、屋敷でメイドとして2日働く。
    この繰り返しをもう8ヶ月も続けている。
    「お前、自分じゃ動けないんだろ?」
    「はい」
    「飯とかトイレはどうしてるんだ?」
    「栄養補給と給水は決まった時間にいただきます。お小水は、その、カテーテルで」
    「カテーテルって何だ?」
    「細いチューブを尿道から膀胱まで通しまして、それで柱の中のタンクに溜まります」
    「お前、しょんべんの穴に管を挿して垂れ流してるのか」
    女の身体が少し震えた。恥ずかしがっているんだと分かった。
    「・・その、垂れ流しという訳ではありません」
    「どういうことだ?」
    「普段は栓が閉まっていて、一定時間毎に自動的に流れます。食事や排尿のリズムを作ることで、長い間、耐えられるようになります」
    俺は女が埋まった石膏の柱を見下ろす。
    この中にそんな仕掛けが。
    「・・あの、」
    「何だ?」
    「私、いろいろお話ししていますが、絶対に誰にも明かさないで下さい」
    「ああ」
    話したって誰も信じないだろうぜ。
    「しかし、俺はお前にとっては泥棒だからな。黙ってるなんて約束はできないな」
    「そんな・・」
    「そうだな。約束してほしければ」
    「?」
    「その、もう一回、・・触らせてくれるか?」
    「は? うふふふ」
    女が急に笑った。今までにない明るい笑い方だった。
    「駄目か?」
    「いいえ。こんなモノでよろしければ、どうぞご賞味下さいませ」
    ・・
    俺は再び女の乳房に手をやった。
    手の中に収めてゆっくり揉んでいると、急に先端が固くなったように感じた。
    俺はその先端を両方の指で同時に摘み、それからきゅっと力を加えた。
    「あぁっ!」
    女が声を出した。
    さっきの押し殺した声ではなく、素直に感じたままに出した声だと思った。
    人差し指と中指の間に乳首を挟んで、左右の胸を同時に揉むようにした。
    「んんっ。・・あ、・・あぁん!」
    女が再び声を出した。その声は俺の下半身にずんと響いた。
    可愛い女だ。
    俺は女の顎に指を当ててこちらを向かせた。嫌がってはいないと確信した。
    俺はその顔に自分の顔をゆっくり近づけた。女が目を閉じた。

    5.
    突然明るくなった。
    「うぉ?」
    俺は暗闇に慣れた目を一瞬手で隠した。
    足元から眩しいライトが自分と女を照らしていた。
    小池に噴水がちょろちょろと流れる音が聞こえた。
    停電が復旧したのか。
    明るくなると自分の格好もよく分かった。
    俺は石膏の柱の上で猿みたいにしゃがみ込んで、女にしがみついているのだった。
    「カメラがあそこに!」
    女が目で指す方を見ると、照明灯に監視カメラがついていて、こちらを向いていた。
    慌てて柱から飛び降りた。
    逃げかけて、女を縛ったままだと思い出した。
    俺は柱に駆け寄ると、女の手の細引ロープを解こうとした。
    何度か手から滑ったが、どうにか解くことができた。
    「じゃな!」
    俺は後も見ずに走り出した。
    森の中を一直線に駆けた。きっとこの方向だったはずだ。
    侵入した地点にたどり着くと、木に登って振り返った。
    いくつかの懐中電灯の光が迫っていた。ヤバかった!
    俺は枝を伝って塀を越え、道路に飛び降りた。
    そこは家々の灯りが点る住宅街だった。
    へへっ。
    俺は住宅街の中を一目散に走っていった。

    6.
    オブジェの少女は、少年が走り去った方向を見ていた。
    外部からの侵入者。
    とりあえず屋敷への侵入を阻止できたことにほっとする。
    乱暴されかけたときは身体を傷つけられると覚悟したが、落ち着いてくれてよかった。
    きっと根は優しい子なんだろう。
    女の扱いには不慣れだったけれど、よく鍛えたら女を上手に感じさせてくれる男になるのではないか。
    それにしても。ふと、思う。
    停電くらいで、このお屋敷の防犯センサーが機能停止するものかしら?
    ・・
    さて。
    少女は何度か深呼吸して、落ち着きを取り戻す。
    こんな夜中でも、酔狂なお客様は庭園にお越しになる。
    速やかにオブジェに戻らなければ。
    乱れた髪を直そうとして、手首の縄の跡に気づいた。これはお客様の目に留める訳にはいかない。
    ポーズを変えることにする。
    両手を伸ばしたまま後ろに回して、あたかも手錠を掛けられているような姿勢をとった。
    ・・そう、こんな感じ。
    上体をやや捻り、頭を垂れてうなだれた。
    自分は石膏の柱に取り込まれた娘。何の自由もない、ただそこにあるだけの物体。
    精神がみるみる被虐の色に染まる。
    さっき揉まれた乳首が再び、つん、と尖った。
    誰もいない庭園でライトアップされた石膏のオブジェ。
    少女はじっとうなだれてモノになった。
    ・・
    ぷぅ~ん。
    え? 蚊?
    もしかして、超音波の虫避け機が停電で故障?
    やぁだぁ!!
    噴水の横に立つオブジェが少しだけ揺れたように見えた。

    7.
    俺はコンビニの駐車場の隅にダチと一緒にいた。
    今日も暑くなりそうだった。冷たいモノが欲しかったけど金もなかった。
    駅前のヅタヤが開いたらそこで涼もう。
    駐車場に黒塗りのセダンが入ってきて、俺達の前で止まった。
    後席のドアが開いて女が一人降りてきた。
    「ひゅうっ」
    ダチが口笛を拭いた。
    それはミニスカのメイド服を着た女だった。
    俺はこの女の顔をよく覚えていた。はっきり見たのは最後に照明が点いたときだけだが。
    そう。こいつは俺と歳が同じの、あの女だ。
    手の中に女の乳房の感触がまざまざと蘇った。
    「稲本征司様」女は両手を前で合わせて深くお辞儀をした。
    「お前・・」
    「お元気ですか? 泥棒様」女が微笑んでいる。
    「何で俺の名前を」
    「あのとき、稲本様は防犯センサーに検知されていました。私と一緒のときも赤外線カメラがお顔を記録していました」
    「・・」
    「以前、一度、当館にお越しでございましたね。稲本様のお名前やお住まいはすぐに調べることができました」
    「俺を捕まえにきたのか」
    「とんでもございません」女は首を振った。
    「私どもの主人が稲本様を夕食にご招待したいと申しております」
    「主人って、あの屋敷の主人か?」
    「はい。金持ちの変態でございます」
    女はその言い方がおかしかったのか、自分で右手を口に当ててくすくすと笑った。
    「どうして」
    「近頃は屋敷へ侵入を試みる無鉄砲な方もめっきりおられなくなりました。主人が申しますに、気に入った。これは大物になる、と」
    「・・」
    「それで、主人からも直接お話しすると思いますが、稲本様に当館で働いていただきたいと」
    「俺を雇う?」
    「はい。何しろ金持ちの変態ですから・・」
    よほどその言い方が面白いのだろう。女はもう一度右手を口に当てて笑った。
    「失礼いたしました。・・私どもは人様には説明しにくい作業をすることもございます。稲本様は豪胆でお身も軽いですから、是非お手伝い願えないか、と」
    「よほどの変態だな」
    「はい」
    俺は少し考えた。
    こいつらは俺にヤバイことをさせたいのだろう。この間みたいな、他所の屋敷への不法侵入とか。
    「屋敷に行ってもいいが」
    「では、ご了解いただけますか?」
    「俺は何が嬉しい? 金持ちの変態に仕えて、危ないことをする、俺のメリットは何だ?」
    「そうおっしゃるだろうと、主人も申しておりました」
    「・・」
    「主人は、稲本様にお気に入りのメイドをお付けすると申しております」
    「え?」
    「稲本様は、そのメイドをどのように扱っていただいても構いません」
    「ちょっと待て。そのメイドって」
    「はい。私でございます」
    女はにっこり笑った。
    「稲本様、心からお尽くし申し上げます。どうぞ私めをお使いいただけますか?」
    そう言って深く頭を下げた。
    ・・
    「おい、征司。この綺麗な姉ちゃんはいったい何を言ってるんだ」ダチが俺に聞いた。
    「うるせぇ。俺も分からなくて困ってんだ!」
    俺は目の前で頭を下げている同い年の美少女に困惑していた。
    あの夜、闇の中でこの女と出会ったことが、俺の運命を決めることになったのか。
    ・・きっと引き受けるんだろう、俺は。
    そう思いながらも、自分をどのように扱っても構わないと本人から言われて、まともに返事ができないまま、俺はいつまでも困っていた。



    庭のオブジェ』でH氏が構想を語った、石膏オブジェの常設庭園が実現しているようです。
    この庭園は24時間公開されていますから、屋敷に招かれた客であればいつでも美しい『作品』を鑑賞することができます。
    蒸し暑い夏の季節なら、ライトアップされた深夜のオブジェを楽しむのも悪くありません。

    少年が夜の庭園で出会った少女。
    屋敷のメイド達に序列があるとしたら、比較的下の方に属するはずです。
    彼女の務めは石膏柱に埋め込まれて飾られることでしたが、これからはこの少年に仕えることになりました。
    彼を男にすることが、きっと彼女の次の務めになるのでしょうね。

    お盆休みになって、ようやく時間をとって執筆・更新です。
    イラストはネットのポーズ集などを参考にして、久しぶりに自分のイメージに近いものが描けました。
    もっと月光の中に浮かび上がる雰囲気を出せたらいいのですが、自分の実力でそこまではいいますまい^^。

    次回の更新までまた何週間か開くと思いますが、気長にお待ち下さい。
    ありがとうございました。




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    おお!

    きましたね!石膏詰めオブジェネタ!
    この、絶望以外にありえない状況に冷静な判断ができる少女がいるなんて
    なんというかすばらしいとしか言いようが無いですね。

    完全絶望の中の知性という相反するものが当たり前のように存在する。
    それこそが究極の奉仕であると思います。
    動機はなんであれそのような境地に何人もの少女達を送り込む事ができるなんて
    金だけではないなにかを持っていないと出来ないでしょう。
    H氏はやはり只者ではない。

    Re: おお!

    ◎わーどなさん
    そうですね。
    ただのマゾの美少女というだけでなく、体力・知性・品格、そして何より被虐メイドとして尽くす精神が相当なレベルにあることは確かですね。
    いったい、H氏はこんな少女をどうやって見つけて育てているのか、作者の私にも謎です^^。
    それにしても、女の子のオブジェ化はやっぱり楽しいです。
    わーどなさんの人間家具シリーズに負けないよう、引き続き私も綺麗で可哀想なネタを考えていこうと思います。
    コメントありがとうございました。

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