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    被虐派遣(2/2)

    [PART.3]

    「課長、例の男が帰国しました」
    課長室に小西が来て報告したのは、あの少女を借用して2週間ほど過ぎた後だった。
    「いたって機嫌よく帰ったらしいです」
    「そうか。あのメイドの少女は無事なのか?」
    「情報はありませんが、多分屋敷に帰ったのでしょう」
    「そうだろうな」
    我々は呑気な会話をして、それでその仕事をクローズさせた。
    毎日は忙しく、過ぎたことにいつまでも関わっていることはできなかった。
    私はすぐに少女のことを忘れた。
    ・・
    4日が過ぎて、差出元不明の荷物が私宛に届いた。
    それは1辺が1メートルほどの立方体の木箱で、伝票には『Doll』とだけ書かれていた。
    手に持とうとするとずっしりと重い。まるで中に人間が入っているかのように。
    まさかと思った。
    通常なら不審な荷物はテロの可能性があるからセキュリティスタッフに処分してもらう。
    しかし、今回はそういう訳にはいかなかった。
    少女の件は私と小西以外には局長しか知らないのだ。
    課長室に誰も入らないように指示して、小西と二人だけで荷物を開けた。
    釘打ちされた蓋を慎重に開封する。中にはおが屑がぎっしり詰まっていた。
    小西がおが屑の中に手を入れて中身を取り出した。
    そこには、はたしてあの少女が全裸の身体を小さく折り曲げて埋まっていた。
    背中で合わせた手首と足首にはガムテープが巻きつき、さらに口の上にもガムテープが貼られていた。
    腹部にはマジックで『GOOD DOLL, SATISFIED』と書かれていた。下手糞な字だった。
    「ひどいことしやがる」小西が少女を抱き上げてつぶやく。
    全身が痣と傷だらけだった。あちこちに火傷の痕。
    股間にこびりついた飴色の塊は蝋か?
    長く伸ばしていた髪は、刃物で切られたようにずたずたになっていた。
    「まさか、死んでは」
    「脈はあります」
    少女をソファに寝かせて拘束を解く。
    猿轡のガムテープを剥がすと、口の中にはハンカチのような布が大量に詰められていて、それを引き出すと少女は激しくむせた。
    「救急車だ」私は自分のジャケットを少女にかけながら小西に言う。
    「しかし、ここに救急車を呼ぶのは」
    「構わん。私が責任を取る」
    そのとき、少女が目を開けてこちらを見た。
    「おおっ」
    「君、大丈夫かっ」
    私はそのとき初めて、この少女の名前すら知らなかったことに気づいた。
    少女は私と小西を交互に見て、それからゆっくり喋った。
    「え?」
    そのとき、声は聞こえなかったけれども、少女は確かにこう言って微笑んだのだ。
    ご、し、ん、ぱ、い、な、く。
    ・・
    課長室から突然運び出された全裸の美少女に、庁舎の中は騒然となった。
    私は局長にひどく叱られたが、それ以上のお咎めはなかった。
    件の同盟国との間で長年の懸念となっていた安全保障条約の更新が成ったのだ。
    あの高官がそれを成し遂げるだけの実力者であったことは誰もが認めるところだが、たった一人の少女が重要な役目を果たしたからとは誰も思わないだろう。
    ・・
    私は病院にいた。
    少女がわずか3日で退院すると聞いて駆けつけたのだ。
    病室で彼女は既にメイド服に着替えて待っていた。
    切り刻まれた髪はセミショートに整えられていた。
    その横にはあのショートカットのメイドが控えていた。屋敷を訪問したとき、天井から吊るされていたもう一人の候補者だ。
    「石田様、お世話になりました」
    少女はそう言って深々と頭を下げた。
    「声が出せるようになったのか」
    「はい。後はお屋敷で休ませていただきますので大丈夫です。それに早く戻るように主人から言われておりますので」
    「そうか。辛い目に合わせて済まなかった」
    「辛い目など、とんでもございません。お役に立てて嬉しく思っています」
    少女はそう言って静かに微笑んだ。その表情は初めて会ったときと何も変わらない、不思議な落ち着きと自信に満ちていた。
    「ひとつ、君に聞きたいことがあるんだが」
    「はい。何でございましょう?」
    「あの男と一緒にいる間、彼は君に何か話さなかったかね? 条約のこととか、他の機密事項とか、何でもいいんだが」
    「まことに申し訳ございません」少女は再び頭を下げた。
    「お客様のプライバシーに関わることは一切お話しできません」
    「だが、あの男は君にひどいことを」
    「あのお方はお客様です。私は、お客様にご満足いただくためであれば、如何様に扱われても構わないメイドに過ぎません」
    「どんな目にあってもいいというのか、君は?」
    「はい。お客様のお望みの通りに苦しんでさしあげることは、私達メイドの大切な役目です」
    「あ、あれは、君を殺しかねない男だったんだぞ」
    「そのときはそれでも構いません。・・ただ、メイドの育成には費用が掛かっているものですから、本来、私どもの命を絶ってよいのは主人の許しが出た場合に限りますが」
    私は言葉をなくした。この少女達はいったい。
    ・・
    「あの、石田様」少女があらたまって私に言った。
    「これからすることは主人の指示ではありません。私達が独断で行うことなので、上にはご内密に願いたいのですが」
    「何だ、あれだけ主人が主人がと言っておいて」
    少女は微笑みを浮かべた。その脇でショートカットのメイドも小さくくすりと笑った。
    「私達は主人の命令があれば命までご提供するメイドですが、意思のないロボットではありません。誰かを愛することもあれば愛されたいと願いこともある、ごく普通の女です」
    「・・」
    「この度のことでは、石田様はお立場上、大変ご苦労されたとお察しします。私の派遣につきましても、主人はおそらく法外の対価を請求したのではないでしょうか」
    おいおい、どうして君はそんなことまで気を遣えるんだ。あんな目にあったというのに。その辺の高校生と同じ歳に過ぎないというのに。
    「そういうことは君らは気にしなくていいんだ」
    「そうかもしれませんが、私としましては、せめて石田様に心からお尽くしすることでご満足いただければと存じます」
    「君の仕事にはもう十分満足しているよ」
    「そういう意味ではございません。お尽くししたいのは、石田様ご自身に、です」
    「何を言ってるんだ?」
    「少々お待ちを」
    少女が目配せすると、ショートカットのメイドが鞄から縄の束を取り出した。
    少女は腕を背中に回して組んだ。
    「!?」
    私は唖然とするばかりだった。
    それは単に手首を背中で括るというような簡単な縛り方ではなかった。
    女体を上半身まるごと固め上げる本格的な緊縛術だった。
    少女の手首はかなり高い位置まで捻り上げられて、Xの字の形に交わった状態で固定された。
    これは、かなり身体が柔らかい女性でないと耐えられない緊縛ではないだろうか。
    その上から、肩や胸はもちろん、指の一本一本にまで縄が絡み付いた。
    少女の胸が縄で上下から締め付けられて盛り上がるのがメイド服の上からでも分かった。
    ショートカットのメイドは黙々と同僚を縛り、それが終わると「失礼します」と言って病室から出ていった。
    「い、いったい・・?」
    「あれは席を外したのです。石田様は人に見られてお喜びになる方ではないと思いますので」
    少女は膝をつき、私を下から見上げて言った。
    「私の気持ちでございます。・・どうぞ、そのまま動かないで下さいませ」
    「き、君っ!!」
    ・・
    夢のような時間だった。
    少女は口だけで私のズボンの前を下ろすと、驚くべき器用さでそれを外に出した。
    つつましく出した舌で周囲をほんの少し舐められただけで、私のそれは一気に立ち上がった。
    少女はそれを口にふくみ、様々に刺激を与えてくれた。
    浅い位置で舌と歯を使うかと思うと、根元まで深く咥え込んで唇を締めて吸引した。
    「く、」
    私は我慢しきれずに彼女の後頭部を両手で押さえる。
    少女は強く押さえ付けられながらも、なお作業を止めなかった。
    見下ろす少女の背中には両手が固く縛られて密着していた。
    そう。今、少女は身体の自由を奪われているのだ。彼女は自らの意志でこの状態になって私に奉仕してくれているのだ。
    少女の口の中のそれはさらに怒張して、先端が喉の奥に突き当たった。
    「んんっ!」
    少女は口に咥えているだけで私の高まり具合が分かるのか、私をすぐに果てさせるようなことはしなかった。
    といって直前で寸止めを繰り返すような無神経なことも決してせずに、ゆっくりと確実に導いてくれた。
    わずか16才の少女が、どうしてこのような性戯を身につけているのだろうか。
    そして最後の瞬間、少女は絶妙な力加減で私を締め付け、私は自分でも驚くほど大量の精を彼女の口内に放ったのだった。
    これほどの快感は何年ぶりだろうか。いや、もしかして女性の中に本当に挿入する行為よりも心地よいのではないかと思った。
    少女は私の衣服や床を一切汚すことなく、すべてを舐め取って飲み込んだ。
    「もし私を汚したいとお望みでしたら、次は顔面でお受けいたしますが」
    「はぁ、はぁ・・、いや、もう満足だ。十分に」
    「そうでございますか? では、お拭きさせていただきます」
    少女は自分の髪で私のそれを拭い、もう一度、頬と首筋で綺麗に拭くと、再び口だけを使ってズボンの中に収納してジッパーを上げた。
    「大変お粗末様でございました」彼女はそう言ってにっこり笑った。
    それは純真無垢な少女の笑みであり、妖艶な娼婦の笑みでもあった。
    ・・
    小西が遅れて病院にやってきたとき、私は病室に一人だけでいた。
    あの少女達がいつ姿を消したのか私はまったく覚えていなかった。
    小西に言わせると、私は放心しきった顔で面会者用の椅子に座り込んでいたという。
    私は何も説明しなかったが小西は何があったのか察したらしく、役得とはいえ課長はずるいといつまでも言われたのだった。


    [エピローグ]

    長年このような仕事をしていると、国家公務員といえども所詮はやっかい事の処理に右往左往させられる小役人だと痛感する。
    ある日、小西が持ってきた機密文書に私は目が点になった。

    ◯月△日からの外交部長訪日にあたり、貴国の十代半ばの少女を提供されたし。
    少女の出目は問わないが、健康で美しく、あらゆる陵辱行為に耐えられることを条件とする。


    「またかっ。いったい何なんだ、これは」
    「分かりません。どうやら、あの男から各国の機関に情報が流れたのではないかと」
    「こんな要求はもう相手にするな」
    「しかし、今回は大陸棚の権益問題で一触即発の状況での来日ですし、むげに断って刺激する訳には」
    「き、局長に会ってくる」
    私は頭を抱えながら、課長室を出た。
    またあの屋敷に行ってメイドを借りなければならないのか。
    次はH氏に何を吹っかけられるのだろうか?
    まさか、あの政商が裏ですべてを仕組んでいるのではないだろうな。
    胸の中をあらゆる疑心が渦巻いた。
    そして突然、あの少女の笑顔を思い浮かべた。
    またあの子に会える。私はそのことに心を躍らせている自分に気づくのだった。



    約半年ぶりの『H氏邸』シリーズです。
    このシリーズでは一切が男性の視線で描かれ、被虐の女性は徹底的に受動的な存在です。
    女性の気持ちはまったく顧みられないのがお約束ですが、ここのところその心の中が少しずつ見えてきたようです。
    本話では初めて少女が自分の意志で行動するシーンがあります。
    作者がつい興奮して^^このシーンに力を入れ過ぎたせいか、Part.3 が長くなり、ブログの記事2ページに跨ってしまうことになりました。

    今回の主役は前話『ハンガー』で実験台にされた少女です。
    彼女は無事に生き延びて、メイド達の勤務スケジュールを管理する立場に昇進しています。
    屋敷の少女は全員が接待メイドとしても被虐M女としてもよく教育されていますが、とりわけ彼女は優秀です。
    お客様のご満足とお喜びのため、自らの身体と生命の安全は二の次で(時としてお客自身にもそうと知られることなく)すべてを捧げてくれます。
    もちろん客の嗜虐心をくすぐる苦しみ方や、様々な性戯のテクニックも一流。周囲への細かい気配りも怠りません。
    それにしても、ちょっとスーパーガール^^すぎたかもしれないですね。
    もはや三千院家の◯リアさんにも負けないレベルかも(笑)。

    Part.1 のハンガーは元々わーどなさんが考案されたオリジナルの器具を私が改変して取り込ませてもらったものです。
    わーどなさんのブログ(注:18禁) は色々なアイディアの宝庫でして、いつも刺激をもらっています。
    その中でも最近のお気に入りは、この 人間シャンデリア です。
    実は今回、ハンガーの続編を書こうと思ったのも(ネタ的にはまったく異なりますが)このシャンデリアの少女を見て鬼畜な願望が燃え上がったためでしたw。
    当サイトの『庭のオブジェ』のようなネタがお好きな方でしたらきっと楽しめると思いますので、是非わーどなさんのブログをご覧になって下さい。

    ありがとうございました。




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    お疲れさまでした。

    もう、なんかたまらないというか、いてもたってもいられない感じです。
    グリーンジャンボであたる予定の五億円をつぎこめば、彼女を何日かは独占できるのでしょうか!?
    彼女のような奴隷やメイドを抱くことは男としての目標とすべきものですね(^-^)

    読んだことにより今夜はムラムラで寝ることになりそうです…ごちそうさまでした。

    Re: お疲れさまでした。

    ◎ぱるさん
    コメントありがとうございます。
    ムラムラしていただいて、光栄です。

    彼女をお金だけでモノにするのなら、残念ながら5億円では相手にされないかもしれません。
    何しろ相手は資産数千億円という大富豪ですから。
    我々庶民が彼女に会うためにはお金ではありません。
    科学でも芸術でも悪人ぶりでもエロイラストでも何でもよいので、一芸を極めて主人のH氏に気に入られることです。
    さすれば、いつかきっとH氏の屋敷に招待されて夢のような一夜を過ごすことができるでしょう(笑)

    再会できましたね

    どうも、なかなか時間が取れなくてなにも出来ていないわどなです

    前回のハンガーネタの女の子に再会できるとは!!!
    私のアイデアから派生した器具に陵辱された彼女のその後を心配していたので
    こうして再会できたのは嬉しいです!

    今回はなかなかのハードさでしたね
    このレベルの拷問クラスのプレイを受けて正気を保っているのはもちろん
    その体力、回復力、なにより性的なものを含む魅力
    こんな女の子と是非お手合わせしたいですね
    宝くじ程度では足りなかったりしてw

    今回のSSは緊縛度がかなりツボでした
    次回も期待してますよ!

    Re: 再会できましたね

    ◎わーどなさん
    『ハンガー』の彼女のその後を気にして下さっていたんですね。
    ありがとうございます!
    彼女は私もお気に入りのキャラになったので、これからのSSでも登場してくれるかもしれません。

    今回はハードなプレイになりましたけど、作者が不慣れなせいか、まだまだ鬼畜さが足りないと思っています。
    わーどなさんのブログで勉強させてもらって、改めて拷問シチュに挑戦しましょう^^。
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    Author:82475
    女性の拘束に関わる小説/SSと
    落書きを書いてます。

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