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    イリュージョン八景 第六景・閉じ込められたアシスタント

    1.
    「あ、観覧車!」
    屋上に上がると観覧車があった。
    ゴンドラがたった六つしかない、小さな観覧車だった。
    観覧車のまわりには、可愛い汽車の線路。
    その横には、またがってコインを入れると動くウルトラマンとか仮面ライダーとかの遊具が並んでいる。
    「レトロだねぇ~」清原さんが感心したように言った。
    「これ、レトロなんですか?」
    「逸美ちゃん、小さいとき、デパートの屋上でこんな遊園地なかった?」
    「知りませんよ。そんなの」
    「そっかぁ。昭和は遠くなりにけりってか」
    「何ですか、それ。あたし平成生まれなんですからねっ」
    東京から新幹線で3時間、それから在来線の電車に乗り継いでさらに2時間。
    ようやく着いた地方都市のデパート。
    その屋上のミニステージが、今度の営業の場所だった。
    エレベーターホールには屋上イベントの案内板があって、『キュアキュアショー』や『戦隊レンジャーショー』なんかと並んで、あたし達の『清原秀美マジックショー』もちゃんと書いてあった。

    秀美って名前でも、清原さんはれっきとした男性で、主に温泉地のホテルや遊園地などを巡るマジシャンだ。
    地方の営業が多いからそれほど有名じゃないけれど、ハンサムでマジックの腕も確かだ。
    あたしはまだ高校生だった5年前に初めて清原さんのショーを見て、ファンになった。
    高校を中退してフリーターになったとき、思い切って事務所を訪ねてアシスタントにして下さいと頼んだら、清原さんは何の経験もなかったあたしを採用してくれた。
    あたしは先輩のお姉さんと一緒に清原さんのアシスタントをして、半年後にそのお姉さんが結婚して引退してからは、あたし一人で清原さんを手伝ってきた。
    清原さんは独身で結婚なんて全然考えてないみたいだけど、もし清原さんがその気になったときには、あたしが奥さんになってあげてもいいって思ってる。
    すぐにあたしのことを子供扱いするというか、一人前の女と思ってくれてないみたいで、それがちょっとシャクなんだけどね。

    ショーは金曜から日曜の3日間で金曜は1回。土日は2回公演の予定だった。
    演目は流れ次第だけど、まず清原さんが一人でマジック、それからイリュージョンでアシスタントのあたしが出現、その後はマジックとイリュージョンを二つやってフィナーレ、が基本になる。
    事務所から届いたイリュージョンの機材は、クリスタルボックス、インパルド、ヒンズーバスケット、そしてメタモボックスの4種類。
    出現はクリスタルボックス。フィナーレはメタモで人体交換。残りはインパルドかバスケットのどちらかをすることになった。

    2.
    開演15分前にステージの袖から客席を見ると、まだお客さんは10人ほどだった。
    「平日だからね。放送もしてくれることになってるけど」
    「大丈夫ですよ。あたし、きっとお客さんが集まってくれるって予感がするんです」
    「そうか。逸美ちゃんの勘は当たるからね。まあ、頑張ろう」
    「はいっ」
    お客さんが少ないのは寂しいけど、清原さんと一緒だったらあたしは平気だ。
    今までの最悪の記録は、雨のショッピングセンターの中庭でお客が二人だった。
    まだアシスタントになって間がない頃で、それでもずぶぬれになりながら一生懸命ジグザグボックスをやった。
    そのときと比べたら、これくらいの人数でも上々だ。
    あたしはクリスタルボックスのネタ場の中に入った。
    自分の出番まで息をひそめてこの中で待機することになる。
    ステージで音楽が鳴り始めた。開演の5分前だ。
    館内放送が聞こえた。屋上でマジックショーが始まると何度も案内してくれてる。
    ふう。少し緊張してきたかな。じっと待ち続ける。
    あたしは、こんなふうにイリュージョンのネタの中で待機している時間が好きだ。
    お客さんの驚く顔と拍手を思うと、ほとんど身動きもできない狭い空間の中でも苦にならなかった。
    何もない箱から美女の出現。
    自分のことを美人だとはぜんぜん思ってないけど、この瞬間だけは美女になった気分がする。
    だって、皆の視線を一身に浴びて登場するんだよ?
    そのときはきっと、絶品の笑顔に肌もつやつや、プロポーションだってポッ・キュン・ポッのイイ女になってるんだと思う。

    クリスタルボックス

    ステージが始まった。
    清原さんが出ていって、タキシードの胸元から大きな白い花束を出している(はず)。
    そしてその花束の色が一瞬で白から赤に変わる(はず)。
    あたしはネタの中だから想像するだけだけど、拍手の音が聞こえるから清原さんはきっとうまくやっている(はず)。
    そして、次はいよいよクリスタルボックスイリュージョンの番。
    清原さんが大きなガラス箱を引っ張り出してくる。
    箱の中には、カラフルな風船がいっぱいに詰まっているのが見える。
    清原さんは箱の蓋を開けて、風船をひとつ取り出し、ステッキの先で割ってみせる。
    本当は蓋を開けたら風船が一斉に浮かび上がって空に消えて行くって演出だったら素敵なんだけど、風船にヘリウムガスを入れると1個150円かかる。
    あたし達にそんな経費はないから、この風船はあたしと清原さんが足踏みポンプで膨らませた『普通の空気入り風船』だ。
    清原さんは箱の蓋を閉じて鍵を掛ける。
    続いて白布を持ってきてガラス箱を覆う。その箱をお客さんの前で1回転、2回転。
    この間に箱の中で風船が割れるんだけど、その音は音楽に紛れて客席にはほとんど聞こえないはずだ。
    そして布を取り外す。
    すると箱の中には、真っ赤なチャイナドレスを纏ったあたしが横たわっているのだ。
    ドレスの腰まで割れたスリットから右足を立てて出し、その膝に片手をあてて妖しく微笑む。
    太もものぎりぎり根元まで綺麗に見えるよう、入念に練習したポーズなのだ。
    清原さんが蓋を開けて、あたしを箱から出してくれる。
    ぱちぱちと拍手。
    あら、お年寄りばっかりだけど、50人くらい? 上々の入りじゃないの。

    その後の演目もまずまずの出来だった。
    次のイリュージョンはインパルド。
    あたしは床から立てたサーベルにお腹を串刺しにされて、そのままコマみたいにくるくる回った。
    回りながら薄目を開けて会場を見たら、お婆ちゃん達は本当にびっくりした顔で見てくれていた。
    ああっ嬉しい!
    その夜、清原さんとあたしは小さな居酒屋で乾杯して、初日の成功を祝した。

    3.
    土曜日もお客さんが増えて順調だった。
    2回目のステージは家族連れのお客さんが200人以上も来てくれて、狭い観客席は立ち見が出た。
    夕方、デパートの店長さんが挨拶に来て、屋上イベントで満員御礼は久しぶりと喜んでくれた。
    今度の営業は、どうしてこんなに順調なんだろう?
    ・・代わりに何かとんでもないことが起ったりして。
    ・・やぁだぁっ。
    清原さんとあたしは居酒屋で笑い合った。ほんの冗談だった。
    だけど、その冗談は現実になった。

    4.
    日曜日。1回目のステージの15分前。
    あたしはいつもの通りにクリスタルボックスのネタの中に潜り込んだ。
    清原さんが箱の中に風船を入れて蓋をする。
    「ごめん、ちょっとトイレ」
    清原さんはガラス箱を手でコンコンと叩いて、離れていった。
    時間ないよー、早く戻ってきてね。あたしはネタの中で苦笑いする。
    そのまま5分ほど過ぎただろうか、ゴトゴトと振動が伝わってきた。
    え、え、え・・?
    その振動はあっという間に大きくなり、あたしは上下左右にめちゃめちゃ揺れた。
    何かが倒れたりぶつかる音がした。女性の悲鳴が聞こえる。
    「伏せて下さぁいっ。近くに掴まるモノがあったら掴まって~!!」男性の声。
    揺れはずいぶん長く続いたような気がしたけど、それでも次第に収まって静かになった。
    ジリジリとベルが鳴っている。まさか、火事?
    『お客様にご案内します。係員の誘導に従って、避難して下さい』
    放送が聞こえた。
    『火災報知器が鳴っていますが、火事ではありません。火事はありませんから、落ち着いて、・・えっ、8階で出火!? お客様にご案』
    放送がぷつりと途切れた。
    「大丈夫ですーっ。非常階段から誘導しまーす。落ち着いて、避難してくださーい」
    再び店員の声。
    屋上は人々の声でしばらくざわざわしていたが、それも次第に消えて、静かになった。
    みんな無事に逃げたのかな?
    それからようやく気がついた。あたしも逃げなきゃ。

    5.
    ネタ場から箱の中に移動するための隠し扉を押し上げた。
    隙間から右手を差し入れて、指輪の針で風船を。
    ・・針がなくなっていた。
    どこかで折れて落ちたんだろうか。手の届く範囲をまさぐったが、何も見つからなかった。
    背中を冷たいモノが流れた。
    あたしは狭いネタの中にぴたりとはまり込んでいて、起き上がることもできない。
    起き上がるためには扉を開ける必要があるんだけれど、風船が一杯に詰まっているから扉が開かない。
    どうしよう?
    扉の隙間から片手を差し込むことはできる。
    その手に風船が突き当たった。今朝、清原さんとあたしが膨らませた風船だ。
    ・・清原さん!
    清原さんはどこへ行ったんだろう?
    そうだ、お手洗い。下の階の。
    この屋上にもお手洗いはあるけど、狭いのでお客様専用だった。
    あたし達も階下のお手洗いを使えと指示されている。
    だから清原さんも下の階、8階に行ったはず。
    そういえば、さっきの放送、火事は8階。

    6.
    長い時間が過ぎたような気がする。
    あたしは相変わらず、ガラス箱の底のネタ場に収まっていた。
    ときどき余震があって、そのたびに何かが倒れたり割れる音がした。
    助けを求める手段はなかった。携帯電話はバックステージの鞄の中だ。
    隠し扉の隙間から差し入れた手で風船を割ろうと試してみたけど、ぜんぜん駄目だった。
    爪で風船を裂くのも無理だった。
    固くて尖ったモノがないと、絶対に割れないと思った。
    チャイナドレスの金具は外せないだろうか。ブラのホックは?
    ああ、駄目。固くて尖ったモノはいろいろあるのに、外せない。手が届かない。
    今のあたしは、自分の身体をまさぐることすらできないんだ。
    上空をヘリコプターが飛ぶような音がした。
    空からこの箱が見えるかしら。でも、まさかこの中に人間が入っているとは、誰も思わないよね。
    清原さんがどうなっているのかも分からないままだった。
    これだけ時間が過ぎても来てくれないことを考えると、他のお客と一緒に強制的に避難させられたか、それとも火事に巻き込まれて・・。
    清原さんに何かあったかと思うと気が気でなかった。
    でも、今のあたしに何ができるのだろう?

    不思議と落ち着いていた。
    クリスタルボックスのネタ場は、閉所恐怖症の人だったらパニックになりそうな狭さだ。
    でも今はこの狭さにかえって安心を感じた。
    ここは、あたしが3年間過ごしてきた仕事場だ。いつもこの中で出番を待ってきたのだから。
    首筋に汗が流れた。ずいぶん暖かくなっていた。
    日が照ってるんだ!
    イリュージョンのネタの中に入るとき、問題の一つに "暑さ" がある。
    夏の屋外ステージなどでは大変だ。
    直射日光の下に置かれたネタの中は50度を越える。そこにほんの数分間入るだけでもかなり厳しい。
    この屋上ステージは完全に露天で、日差しを避けられるようにはなっていない。
    幸い今は春だから、あたしが "ゆで美女" になってしまうことはないけれど、それでもいずれ耐えられなくなるのは確実だ。
    そろそろ本気で何とかしないと。・・でも、どうやって?

    7.
    片手を交互に箱の中に差し入れた。
    風船がいっぱいに詰まったガラス箱の中はやっぱり蒸し暑かったけど、それでもネタ場の中よりはましだ。
    少しでも涼しくなろうと、ノースリーブの腕を精一杯差し込んで、あちこち動かす。
    やがて曲げた肘で手首を返せば指先が自分の首筋に触れることに気付いた。
    これ幸いと、汗で痒くなった首筋をぼりぼりと掻く。
    はぁー。何も考えずに目を閉じる。
    ・・そうだ。
    突然、気がついた。何でこんな簡単なこと。
    首筋に当てた指を少し上に動かすと、アップにした髪の毛に触ることができた。
    耳の後ろのヘアピンを手探りで抜いた。よし!!
    ヘアピンを落とさないように注意して、箱の中にむけて突き刺す。
    ぱん、ぱん。
    風船は簡単に割れて隠し扉を完全に押し上げることができた。
    さあ、美女の出現。

    あたしはネタ場からガラス箱の中に移動した。
    ガラスの向こう側は柔らかい牛乳色だった。
    箱を白布で覆っているんだ。
    蓋を下から押してみたけど、鍵が掛かっていて開けることはできなかった。
    キーは、清原さんのポケットの中。
    清原さんったら、そんなにあたしを囲っておきたかったのね。
    落胆とも願望ともつかないことを考えながら、蓋のあちこちを押し上げて調べる。
    鍵は中央の1箇所だけだから、両端はきっとしなるはず。
    端の方を強く押すと、蓋と縁枠の間に何センチか隙間が開いた。
    わずかに新鮮な空気が流れ込んでくるのを感じた。
    あたしは隙間に顔を近づけてその空気を吸う。美味しかった。
    ・・よぉし、どうせ誰も見てないんだし。
    あたしは、箱の中でもぞもぞ動いてチャイナドレスを脱いだ。
    脱いだドレスを丸めて蓋の隙間に押し込んで、閉じないようにした。
    ふう、とりあえずこれで安心。
    あたし自身は閉じ込められたままだってことに変わりはないんだけれど。

    8.
    コン、コン。
    誰かがノックしている。
    コン、コン。
    うーん、眩しいっ。明るい光があたしの顔を照らしていた。
    あたしは眠い目をこすりながら顔をあげる。
    「やあ、逸美ちゃん。お休み中のところ失礼」清原さんの声だった。
    ガラスの向こうで清原さんの顔が笑っていた。
    「清原さん!」
    あたしはガラス箱の中で丸くなって眠っていたんだった。
    箱を覆っていた白布はなくなっていて、ガラス越しに見る外の世界は暗かった。
    清原さんが蓋を開いてくれる。
    「お姫様のお目覚めだね」
    あたしは身を起すと、膝立ちになって清原さんの胸に抱きついた。
    ほんの1分間、ううん5分くらいは泣いちゃったかもしれない。
    「遅くなってごめん」
    「ううん。来てくれて嬉しい」
    「頑張ったね」
    「寝てただけだから。・・もう夜なんですね」
    「7時だよ。地震から6時間過ぎてる」
    真っ暗な屋上を懐中電灯で照らしてもらうと、あちこちでいろいろなものが倒れたり転がったりしていた。
    息を呑んだのは、あの観覧車が斜めに傾いていて、その向こうの床が陥没していたこと。
    周囲に見えるビルもぜんぶ真っ暗で、とても静かなのが不気味だった。
    「清原さん、頭に血!」
    「大丈夫。もう固まってるから」
    清原さんはトイレの個室で落ちてきた天井板に頭を打って気絶していたという。
    それからフーディーニばりにトイレを脱出して、廊下にあった非常用懐中電灯を持って屋上に上がってきたそうだ。
    「フーディーニばり」っていうのは清原さんの言葉だから、本当のことは分からないけどね。
    でも清原さんのタキシードはあちこちぼろぼろに破れていて、いろいろ苦労したことは想像できた。
    清原さんは売店の冷蔵庫からペットボトルのお茶を持ってきてくれた。
    あたしはそれを息もつかずに飲んだ。喉がカラカラだったことにようやく気がついた。
    「ねぇ、外はどうなっているの? デパートの外は?」
    「外のことは分からないんだ。携帯も通じない」
    「じゃあ、ここで救助を待つんですか」
    「僕らがここにいるってことは、多分、誰も知らないと思う」
    「そうか、」
    あたしは、少し考えて言った。
    「なら、あたし達、自分で脱出するしかないんですね」
    「そういうこと。怖いかい?」
    「怖いです。・・いいえ、」
    あたしは清原さんの目を見て言う。
    「怖くありません。清原さんと一緒なら」
    「えっと、一応言っておくけど、これはハリウッド映画じゃないから、ここで男と女が突然抱き合ってキスするっていうのはなしだよ」
    「あぁら、残念」
    あたし達は声を出して笑った。ちゃんと笑えるのが嬉しかった。
    よし。あたしは立ち上がって清原さんに手を伸ばした。
    「じゃあ、行きます?」
    「いいけど、その格好で?」
    え?
    あたしは自分がブラとショーツしかつけていないことに気付いた。
    その上ショーツはチャイナドレスに合わせた営業用のTバッグだった。
    「やだ! あっち向いてて下さい!」
    「その格好で鼻ちょうちん出して寝てたくせに」清原さんが笑って背中を向けてくれた。
    「鼻ちょうちんなんか出しませんよぉーだっ」
    あたしも笑いながら、チャイナドレスを着る。
    着てからドレスの裾が気になった。
    片側にスリットはあるけど、これじゃ動きにくいな。ドレスの裾を持ったまま考える。
    よーし。あたしは裾をスリットいっぱいまでたくし上げると、そのままびりりと破いた。
    これで膝上30センチの超ミニ。ちょっとサービス過剰だけど、動き易さは抜群ね。
    「どうです? これでハリウッドのヒロインに見えます?」
    「わおっ、本当だ。じゃあ、こっちも礼儀を守らないといけないか」
    「え? ・・きゃっ」
    清原さんはあたしをお姫様抱っこで抱え上げた。
    抱っこしたまま、あたしにキスをした。あたしは清原さんの頬に手を添えて応えた。
    「生き延びよう、二人で」
    「はいっ」
    箱の外に降ろしてもらい、箱の下に転がったままになっていたパンプスを履く。
    手を繋いで暗闇の中を歩き出した。陥没した床に近づかないように注意して回り込む。
    イリュージョンじゃない。リアルの脱出。
    「中の階段は崩れかけていて、余震がきたら危険な状態なんだ。非常階段が使えたらいいんだけど」
    清原さんは自分に言い聞かすように喋りながら、あたしの手を引く。
    不思議な安心感があった。
    大丈夫。この人についていったら、きっと、大丈夫。
    あたしは清原さんの手をぎゅっと握り返して、後に続いた。



    ~登場人物紹介~
    太田逸美: 22才。マジック・イリュージョンショーのアシスタント
    清原秀美: 34才。地方営業専門のマジシャン

    今までの『イリュージョン八景』とは異質なお話です。
    筆者は、イリュージョンの仕掛けの中に入った女性が何らかの理由で閉じ込められてしまう、という妄想を永らく抱いてきました。
    きちきちの閉空間に収まったまま、出れないと分かったときの気持ち。
    登場人物がパニックになってしまう展開は好みではないので、主人公はけっこう精神的にタフな女性になりました。
    お話としては、緊迫しているけれど希望を感じれるような終わり方にしたつもりです。
    自分はやはりバッドエンドよりハッピーエンドが好きなんだな、と思います。

    まもなく東日本大地震から1周年になります。
    本話は特定の地震災害に絡める意図はありませんが、これを書いているとき、筆者の頭の中には阪神大震災で多くのビルが倒壊した光景がありました。
    関西人の筆者は(被災地域の住民ではないので直接の難には遭遇しませんでしたが)、神戸の街で崩れたビルを見て感じた寂寥感は忘れません。
    本話で「とても静かなのが不気味だった」と書いたのは、そのときの感覚があります。
    実際の現場ではそんなに静かなはずはないのでしょうけどね。
    あれから歳月が過ぎ、東北では地震で直接倒壊した建物は少なかったようです。
    それでも津波があった訳ですし、大地震が多くの人の人生を変えることに変わりはありません。
    本当に、このような災害はファンタジーだけのものであって欲しいと思います。

    クリスタルボックスは非常にメジャーですが、私は大好きなイリュージョンです。
    女性がガラス箱の中に入っているだけでも素敵なのに、さらに狭いネタの中に隠れている。
    ステージに空っぽのガラス箱が出てくると、それだけで、おぉっあの中に女の子が入ってる入ってる入ってると3回唱える始末(笑)。
    今回は書けませんでしたが、複数の女性が箱の中に出現するパターンもあって、これはさらに喜びます。
    また、男性が箱に入って女性に変化するような演出もあり、このときも男性が1人なのに女性が2人出てきたりして萌えます。
    狭いガラス箱の中に何人もの女性が身を縮めて入っている姿は、もうそれだけでご飯がいただけます^^。
    私は今まで、大人の女性だと3人、小学生低学年くらいの女の子が6~7人くらい出現するのを見たことがあります。
    一度に何羽のハトを出せるかマジックで競う話がありますが、同じサイズの箱から何人の女の子を出せるか競ったら面白いでしょうね。
    もちろん、隠し通路を通って舞台裏からぞろぞろ出てくるようなのは反則ですよ。
    いつか複数女性の箱詰めもSSに書きたいものです。

    イラストは例によってパワーと時間不足で1枚だけです。
    箱の中で猫みたいに丸くなって眠っている逸美ちゃんの姿も描きたかったのですが、やはり無理でした・・。
    皆様には情景を想像で補って下さいね。

    ありがとうございました。

    # 12.2.19訂正 インパルドをなぜかインパルスと書いてました。恥ずかしい~っ。




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    No title

    こういったハプニング系は、キョートサプライズに通じるものがありますね。美女が箱からでられない。いいシチュエーションだと思います。以前セクシー系のイリュージョンマジックのリンクが消えていたので、張りなおします。
    http://www.youtube.com/watch?v=fJqm19JS6xw

    Re: No title

    ◎とうめいさん
    早速のコメントありがとうございます。
    箱に閉じ込められるシチュは、私が書くとあまり過激でもセクシーでもなく地味な展開で申し訳ないです。

    リンク先拝見しました。
    前半老婆→肌タイツの男性がダンスも上手だし芸達者で、女性より目立っていますね(笑)
    こういうミニコントっぽいネタはなかなか思いつかないので参考になります。
    楽しい動画の紹介ありがとうございました。

    カッコイイ!

    これはカッコイイです!
    閉じ込められる美女ものという点でもいいし
    助けに来るヒーローもツボを踏んでますね!
    映像化したい題材ですね~!

    Re: カッコイイ!

    ◎わーどなさん
    うはは、カッコイイですか?
    今まで聞いたことのないお褒め言葉なのでこっ恥ずかしいですね^^。
    ラストがちょっとだけドラマチックなのでそう思えたのでしょうか。
    狭い空間に閉じ込めモノは当ブログの定番みたいなものですし、これからも可愛い女の子をどしどし閉じ込めますヨ(笑)

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